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美人長命?!
かな~りお久しぶりです。
もう存在からして、思いきり異端な方にお会いしました。
こんにちわ。
黒い子と呼ばれるリルチェです。
黒い竜は、私しかいないそうですが、竜はそれなりにいます。
けど、目の前の方は違います。
青みがかった銀色の髪……淡水色という言葉が、うかんできました。
紅紫色の瞳。
決して女性的ではないのに、美人としか表現できない、整った顔立ち。
すらりとした姿は、ゆったりとしたローブを纏っているけれど、袖口から覗く腕にはきっちり筋肉がついているから、ひょろひょろなわけでなく、多分細マッチョじゃないのかな?
その背に、大きな鳥の羽がついていてもおかしくないような、人間離れした雰囲気。
それは、天使のような容貌なのに、甘さや慈悲深そうな感じはなく、断罪の天使……っていうイメージで。
そして、紛れもなく天吏の末裔な、世界にただ一人な人物。
人の世界で、伝説の大賢者と呼ばれる、セレ・ランファローサ。
………確か三千年前の人じゃなかったっけ?
あれ?
彼は「楽園」の関係者……かもしれない。