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第三話 再会

初めての人は初回から読んでください。

読んで、気になったところとか、感想とか良かったらよろしく。

「杏!おっはよう」

加奈まえだかなが杏にうしろから飛びついてきた。

「あっ加奈!おはよう」

いきなり飛びつかれて、いつもならびっくりして怒ってくる杏だが、

今日は少し、いやかなり様子が違った。

表情も気持ち悪いくらいニコニコしていた。

「なんか良いことでもあったの?」

「えっなんで」

「だって、顔に出てるよ」

「えっ本当、ヤダー!」

「でっ何?何?」

加奈は、こんな杏を見たことなかったので、

ますます気になった。

少し戸惑ったが、杏は、加奈に

家族とまた一緒に暮らせるようになったことや、

双子の兄がいることなどを話した。

「えーっ双子だったのしかも、この学校に転入してくるの!」

加奈はかなりびっくりしていた。

「だから、こんなにニコニコしてたのか」

加奈は小さな声で呟いた。

「じゃあ今日も来るの?」

結構気になったので聞いてみた。

「今日学校に来るとは聞いてないな…」

「そうなの…じゃあまた紹介してね」

二人は会話を膨らませながら、

いつもの決まった自分達の通学路を歩いていた。

すると道の脇の方に数名の男子が、こちらを見ながら何か話している。

「杏、また出番だよ」

加奈は、またかという顔をしていた。

「えっ?」

杏が、加奈に聞き返した時だった。

男達の中の一人がこちらに近ずいてきた。

かなりかっこよく、身体もスラリとしてた。

「鈴原杏さんですね…」

「はい…」

緊迫した空気がその場に流れた。

「僕と付き合ってください」

男の子が真剣な顔をして、言ってきた。

少し間が空き、杏が喋った。

杏が返した返事はいつもと同じだった。

男の子は少し涙ぐみながら、他の男の子の方に走っていった。

少し杏と加奈は会話をしずに歩いていった。

知らない間に、校門のそばまで来ていた。

「ホントにもてるよね~杏は」

加奈は少し嫌味たらしく言った。

「顔は良いし、スタイルもいいし」

「今日で何回目だろう杏が告られるとこ見たの…」

そう、杏は、学校で、毎日のように告白されていた。

勉強はできるし、運動もでき、顔もスタイルも良い。

学年でも一、二番に入るだろう。

おまけに、性格も元気で、活発的で素敵だ。

そんな杏に告る男子は、たくさんいる。

でもなぜか、杏は、どんなにカッコいい男子でも。

必ず断るのだ。

それで、告白する人が減るわけでもなく、

俺も挑戦しようと、だんだんと増えてきている。

しかも毎回断る理由は…

「兄と約束したから」

そんな変なふうに断るのだ。

そんな杏をいつも見ている加奈は、不思議でたまらなかった。

でも加奈は、杏が大好きだったので、それ以上追求しようとしなかった。

「加奈だってもてるじゃん!」

まぁ加奈もかなりもてるほうだ、でも杏といるとそれが疑問になる時がけっこうある。

そんな話をしながら、二人は校内に歩いていった。

「加奈~!速くおいでよ!」

杏は、加奈を見ながら後ろ向きで歩いていた。

「ドン!イタッ~い」

前から人が来ていることにきずいていなかったのだ。

「すみません、大丈夫ですか?」

「すみません、すみません」

立ち上がった杏の目の前には、杏が悪いはずなのに、

必死に謝る、男の姿があった。

杏は一瞬その男の顔を見入ってしまったが、

そんなわけないと、少し謝り、加奈のもとに行った。

「違うよね…あんなに謝るなんて…人違いよね…」

そう心の中で思い。

心の中で今の男と昔の涼を比べていた。

涼も少しの間今ぶつかった女の人のことを考えていた。




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