0章7話 狐に恋心は理解できぬ 後編
わらわは神になった。
欲しいものはなんでも手に入れられた。
でもわらわはこの生活に不満がないと言えば嘘になる。
生まれ変わった時からSランク帯と言う特別な地位にいるためわらわが道を歩くだけで皆がペコペコ頭を下げておる。
全く、最強というものはつまらんな。
だが、唯一わらわの遊び相手ができたのじゃ。
名は「リクト」という。
リクトはわらわと同じSランク帯にいる狐神で、戦績も優秀。
わらわが暇だと言えばすぐに遊んでくれる。
奴の能力は、「結合」目の前のものを同じ価値のものに変えることができる。また、リクトの目に映ったものを自由自在に組み合わせ、新しいものを作ることもできる。だが、「価値」はリクトの主観だ。
なに?ちょっとわかりにくい?
まぁ、例えば りんごが一つあるとするじゃろ?それをみかんにすることができるし、りんごとみかんを合わせてマンゴーにすることもできるってことじゃ。
そして、やつはA帯特別能力と言うものを持っている。この能力はどうやらSランクとAランクにしか与えられないらしいようじゃ。
え?他の能力?
ないぞ。これだけじゃ。
まぁこれだけあったら充分だからの。
そういえば、あの時の遊びは楽しかったな・・・
―――――――――――
「リクトっ!」
「なに?」
「リンク マジック 貫通!」
「うわっ!?」
リクトに貫通魔法をかけて地面から落とす落とし穴的なことをしてみたが・・・なかなか面白いぞw
「リンク 結合」
リクトが急に宙を浮いて地上まで戻ってきた
「今度は何を結合させたのだ?」
「・・・空気と水素でヘリウム入りの透明風船を作った。」
「なるほど・・!やるな貴様は!」
「リクト様。ソフィア様。1xxxx年のxxでクライトを感知したと本部から連絡を受けました。」
と世話係が言った
「なぜわらわたちがいかなければならぬのじゃ?クライト100匹くらいなどBランクでも余裕じゃろ?」
「いえ、今回は1000匹とクライトのトップ クライトスターズの6体のメンバーのうちの1体 クライトスイマーです。」
「!?」
「クライトスイマーの特徴は?」
「サカナ形のクライトで水中戦に特化しており、空気中に水を生成し、あらゆる水のあるところへワープ可能。クライトスイマーは特殊な水に敵の体を入れてを拘束し、そのまま溺死させてきます。」
「ふっ。なかなか面白そうではないか!よし。気に入った!行くぞリクト! 」
1xxx年
「きゃー!」
「やめて!来ないで!」
「死体がない?」リクトが言った。
「なるほど。人間を溺死させたあと、別の水のある場所に転送しておるのか!」
「皆さん!あとは僕達がやります!逃げてください!」
「よし!全員いなくなったな!ではまずは雑魚どもを掃除してやろう!」
「僕も、掃除は結構得意ですよ。」
「リンク マジック 混乱!」
「リンク 結合!」
全てのクライトを結合させて、巨大なクライトにし、混乱状態にさせ、クライトスイマーを倒すという作戦だ。
だが・・・
「なにっ!?あやつが水をかけただけでわらわのおもちゃが消えていったぞ!?」
「なるほど。とりあえずあいつの水が邪魔ですね。」
「リクト!魚の水を火に変えて魚の丸焼きにしてしまえ!」
「了解。 リンク 結合」
「僕は水を生成できる。もちろんいくらでも」
クライトスイマーは自分の火を消した。
「こんなこともできるよ。」
その瞬間、ソフィアの後ろに水の塊が現れた。
「ソフィア!後ろ!」
「!?」
「フィニッシュ! 加速」
ソフィアの動きを加速してなんとか一撃を喰らわせずに済んだ。
「君たちいいね!こんなに楽しい遊びは初めてだ!またやろうね。」
そう言って、どこかへ立ち去っていった・・・。
――――――――――
「どうでしたか?」
「逃げられてしまった。あと少しだったのに!」
「では大神様にはわたしが報告するので、リクト様とソフィア様は部屋で休んでいてください。お疲れ様でした。」
・・・
「リクトよ。」
「なんですか?」
「貴様もしや、人間時代のリクト(旧とする)であろう?」
「あなたこそ、人間時代はソフィア(旧とする)様だったのでは?」
「やはりか・・・。貴様には伝えなければならないことがあるのだ。」
「おや、奇遇ですね。僕もですよ。」
「貴様、狐神になってから性格が少々変わったんじゃないか?」
「ソフィア(旧)様こそ前よりももっと偉そうになりましたよね。」
「それで?話したいこととはなんじゃ?」
「それは・・・」
「焦らすな!まずはわらわから言う!」
「はい。どうぞ。」
「あの・・・あの時はわらわの身代わりになってくれてありがとう・・・」
「・・・ど、どういたしまして・・・。」
「次は貴様の番だ!早く言え!」
モジモジ
「実は僕、ソフィア(旧)様、いやソフィア様のことがっ、!」
「ソフィア様、リクト様。任務・・・。
おや、失礼。ムードを崩すところでした。」
「違うわっ!」
―――――――
「これが、わらわの昔の話じゃ!」
「フーンw」ニヤニヤ
「なんじゃ!その顔!」
「いや、特になんでもありません!w」
(いつか、本音を言えるといいね。リクト君!応援してるよ!) 狐に恋心は理解できぬ 後編 終わり
A帯特別能力の紹介です!
まずは、「反射」
反射は相手が仕掛けてきた攻撃を鏡のように反射させ、相手にぶつけると言う、防御&攻撃のチートです!と言いたいんですが、実は反射した能力は、最大5倍にして、返すことが可能です。
次に、「回復」
回復は自分が受けたダメージを回復してくれるのと同時に、相手に回復した分のダメージ✖️99倍のダメージを与えることが可能です!
次に「分身」
分身はその名の通り分身することができます。また、対象者を分身させることも、可能で、対象者のダメージを2倍にすることも可能
次に「一体化」
一体化は、対象者(味方のみ)を操ることが可能!さらに、操ってる間は、その人の戦闘力が100倍になる。
最後に「減速、加速」
これは相手の動き、自分の動きを減速、加速させることが可能で、回復や、ダメージ削りの時間も動かすことが可能です! Aランクの方がA帯特別能力を組み合わせて使う時は「フィニッシュ」と言う。
ここだけの情報
Sランクの皆様は
元から持っている能力(一個)と、Aランクでもらえる能力のみ持っている。だから、Sランクか、そうじゃないか、元から持っている能力の数で変わる
一個だけで不利にならない?って思うかもしれません。でもその一個が、普通の狐神パワーアップモードを9体くらい同時に倒せるくらい強力なんです!
また、Sランクの一つ目の能力を使う時は「リンク」、A帯特別能力も組み合わせて使う時は「フィニッシュ」という。




