0章第6話 狐に恋心は理解できぬ 中編
「え?」
そこにいたのが明らかに邪悪な化け物であることはすぐにわかった。そう。クライトである。しかも剣を武装している。
「やめろ。ソフィア様から離れろ!」
リクトは真っ先にわらわの前に立ってくれたが気の弱いやつで、足がずっと震えていたぞ。まぁ無理はないがな。
でもそのクライトは容赦なく、リクトの心臓に剣を貫いた。
「!?」
「ソフィア、逃げて・・・。」
「リクト!」
その時、5歳くらいの背丈の黒いマントで顔を隠していた少年が現れた。
「ついてきて。急がないと殺されるよ?」
「・・・うん!」
わらわはリクトからもらった皿を放り捨てて必死に逃げた。今思えばなんと愚かだったか
だが、一瞬その皿が元の形に復元された気がしたのじゃ。
わらわは屋敷に戻って日記に助けを求めて川に流した。
その時、あの少年がそのクライトにトドメを刺そうとしていた
「クラッシュライト! 想像」
クライトの周りに何本もの大きな針が現れてクライトに命中させ消滅させた。
「もう倒しきったよ。」
「ありがとう。なんと礼を言えばよいのか・・・。」
「大丈夫。落ち着いて。今はパニックになっている状態だ。そういう時は安心して眠るのが1番だ。僕が隣にいるから安心して。」
「・・・はい。」
わらわは催眠にかかったように眠ってしまったのじゃ。
・・・その後から記憶がなくての。
?その後?記憶がないと言っとるではないか。
違う?あぁ。狐神になった後の話か。
確かに転生した後、親友に会うのはとても難しいしな。それにリクトも狐神になっていない可能性もあったから途中で諦めそうにもなったが・・・




