表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
32/32

2章第9話 ビトレイアル イズ オールソー マイ・メロディ

「これでやっと静かになったね。」


「ねぇ、さっきの話は―」


「まあまあ、そう焦らずに。」


「っ、」


「僕と君の目的は重なりあった。それはまるでオリオンとサソリが和解したかのように…」


そういうと、奥からヤマテが出てきた。


「アナタニハワタシタチノケイカクニキョウリョクシテモライマス。」


その話し方に何かを感じたのかリシテンはサクに聞く


「ねぇ、もしかしてマリス・クライトのモデルはこの子?」


「よく気付いたね!そう、この子は僕の助手となって働いてくれているヤマテ君。ほら、行方不明になってた狐神No. No.999999・・・67だよ。」


「へぇ〜、聞いてた話だともっとチャラそうなイメージだったけど。」


「まぁ、クライトの影響でマスター神の奴隷になっちゃったし。」


「ふうん、あなた達ほどクライトの耐性がないのね。」


「僕らとは違うタイプの無天鬼(むてんき)だからね。」


「その言い方だとこの子は無天鬼No.3?」


「ううん、それはミナミさん。この子は無天鬼No.2」


「あらそう。まぁ正直番号なんてどうでもいいんだけどね。」


サクの目が真剣な目つきになる。


「じゃあ本題に入ろうか。」


「で?私とあなたの目的が一緒ってどういうこと?あなたたちは混沌とした世界を破壊して他の世界を融合しようとしているんじゃないの?」


「うん。それがマスター神の願いだからね。僕らは無天鬼、マスター神に従うまで。」


「なら―」


「でも、今のマスター神はあと5年も持たない。それに伴ってマスター神の力も少しずつ弱体化していってるんだ。」


「えっ!?」(もしかして、今なら倒せるかも…!)


「リシテンさん、君、心の音が漏れてるよ?きっとクロ君達と一緒にいて力が鈍ってきてるんじゃないかな?」


「っ!?」(ギクリ、!)


「それに、今はマスター神は最強のバリアをはってるからそう簡単には倒せないよ。僕らも護衛に回るからさ。」


「そう、残念ね。」


「話を続けるよ。マスター神は能力が弱体化していることに気づいた、だから全知全能の神"メライト"に頼るしかなかった。」


「でも、そのメライトは10年前に封印されてしまった。」


「そう。メライトの封印を解くためには全ての狐神の能力、そしてその能力を使って得た戦闘データをメライトに捧げなければならない。」


「つまり、それは狐神そのものをメライトに捧げる、その先にあるのは消滅…私はそんなことの為に身を捧げるなんてバカなことはしないわ。」


「そう、おそらく他の狐神もそう言うだろうと考えた。そこで作成したのが"レイドバッジ"」


「レイドバッジには各狐神の能力がひとつずつ封印されているのよね?」


「うん、あとは戦闘データなんだけどそれも解決済み。」


「それがレイドガン?」


「当たり!レイドガンにはそのバッジを使った時の戦闘データが蓄積されるように作られているんだ。」


「なるほどね、つまりその戦闘データをクロ君たちに提供してもらおうってことね。でも、それなら2つの疑問点がうまれてくるわ。」


「疑問点?」


「えぇ。ひとつはなぜわざわざレイドバッジを各世界に散らばらせたのか、もうひとつは新たにアナザーレイドバッジを作ったのか。」


「なるほど、まず一つ目の質問の答えは簡単だ。未使用のレイドバッジが同じ空間に5つ以上存在していると1時間以内に封印されていた能力が全て消えてしまうからだ。それはなんとしても避けたい。ふたつめの質問は…まだ言えない。」


リシテンはつまんなそうな顔をして言った。

「あらそう。」


「ここまで色んな情報を提供したけど、さすがに僕らの仲間になんないなんてことはないよね?」


「それは…まだわかんない。いくら私がドの音にも属していないからってすぐには決められないわ。」


「へ〜。じゃあ、とりあえず僕についてきてよ。」


「どこに行くの?」


「1番面倒なところに、アナザーエンドパワーバッジが落ちてしまったから回収しに行くのさ。」


___________________________________________

夕焼けの空き地にて


クロが2人の狐神の元へと向かった。


「ねぇ、リシテンさん。本当にいいの?」


クロはアスクに掴まれているリシテンに声をかけた。


「えぇ。」


「でもっ!みんなに、音を聞かせたかったんじゃないの?」


「その夢は…もう、諦めたわ。」


クロは俯いた呟く。


「そっか…じゃあ、いくね。」


クロはレイドガンを構える。


レイドガンON! バッジセット バッジセット


セット! サンダー グリーン アナザー


「…っ、レイドサンダーショット。」


レイドサンダーショット!


攻撃はリシテンに当たった。


アスクが軽やかに話した。


「へぇ〜。仲間よりもアナザーレイドバッジを選ぶんだ!クロ君は。」


「いや、これがリシテンさんの望みのはずだから…。」


「ふぅ〜ん。じゃあ、本人に聞いてみようか!」


「え?」


アスクはレイドカリバーを構えた。


レイドカリバーON! バッジセット バッジセット


アスクが見たことのない禍々しいバッジを持った。


「そのバッジは…?」


セット! エンド パワー アナザー


「…世界のendを願う力をパワーにするバッジさ。」


レイドエンドスラッシュ!


すると、今まで意識のなかったリシテンが急に生き返ったかのように立ち上がった。


「え…?なんで、」


「言ったよね。これがエンドを願う力さ。それに…」


アスクがクロのポケットを指さした。


「っ!?もしかして…!」


そのまさかだ。クロが持っていたアナザーレイドバッジ20種が全てなくなっていたのだ。


「アナザーレイドバッジは全て回収させてもらったよ。」


「それなら、リシテンさんを離して!」


「あれ?おかしいなぁ?彼女ならとっくに身動きが取れる状態だけど。」


リシテンはなにも喋らない。


「リシテン、さん?何か返事をしてよ!」


リシテンが穏やかにこう言った。


「クロ君。今まで、ありがとう!私の計画の梯子になってくれて!」


「え、?」


「さよなら、クロ。」


「ちょっと、待ってよ!意味がわかんないよ!」


リシテンはなにも喋らなくなった。


クロがアスクに怒りの目を向ける。


「アスク!お前、リシテンさんになにをした!」


「なにを言っているんだい?これは彼女の判断だ。」


「え、?」


「それに、その耳障りなあだ名で呼ぶのやめてもらっていい?」


そう言ってアスクは黒いマントを脱ぎ捨てた。


「っ!?」


「僕はサク、天界の科学者であり名探偵。裏の顔はαランクの狐神、いや"無天鬼"No.1とでも名乗っておこうかな。」


「サク、君…。」


「クロ君、今どんな気持ち?できればその気持ちを保ってもらってほしいな!なぜなら、今から人間共が自分の願いのために醜い争いを繰り広げる…CTゲームを始まるからね!」


リシテンさんがポケットから狐の人形のような物を取り出してその左の耳をつねった。


「レイドコア ON♪」


狐の人形は目を光らせた。


「コォーン!」


すると無数のタイムホールが現れ、そこにアナザーレイドバッジが落ちていった。


_________CTゲーム START__________________


今回新登場のアイテム!


エンドアナザーレイドバッジ


世界を破壊したいという思いが強ければ強いほど驚きのパワーを発動することができる能力


(逆に世界を守りたいという思いが少しでもあったらその狐神は消滅してしまう。)


レイドコア


アスク改めサクが新たに作った天界アイテム


全ての世界にいる生命体の体力やあらゆる力が少しずつ吸収され、そのエネルギーを天界のエネルギー源にしたり、不可能のことを可能にすることができる。

また、2つのバッジスロットにレイドバッジを装填することでそのパワーを最大限に使用することができる。

エンドレイドバッジ(エンドアナザーレイドバッジ)とクリエイトレイドバッジ(クリエイトアナザーレイドバッジ)を装填すれば、宇宙という概念そのものを無数に作ることができるほどのパワーを放つことができる。(だが、その力はメライトの封印を解かないと発することができない。)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ