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0章3話 陰も光も面から

「ねぇ?シロって言うんだよね?これから何処に行くんですか?」

「敬語なんて使わなくていい。俺のことはシロと呼べ。」

「はい!」

「で、今から行くのは、学園の寮だ。そこに行って、ソフィアと、リクトに会いに行くんだ。」

「誰ですか?ソフィアとリクトって?」

「ソフィアとリクトは、Sランクの成績を持つ四天王のうちの2人だ。」

「四天王?一番の成績ってAランクのシロ君じゃないの?」

「あぁ。実はAランクの上には最高のランクであるSランクを持つ狐がいるんだ。そいつらの存在を知っているのは、学園長、大神様、そして俺だけだ。」

「そっか。じゃあその狐達に会って何をするの?」

「チームを組むんだ。」

「チーム?」

「そう。狐達は、チームを組んで、団体行動をするんだ。でも、Sランクの狐は最高でも、2人しか組むことができない。だから、その下の俺たちを呼んだんだ。お前が来るまで、Bランクは不在だったからな。」

「なるほど!それで、寮ってどこにあるの?

「あっちの森を進んだら、すぐだ。行くぞ。」

「うん!」

クロはやっぱり、無邪気でいいな。俺にもこんな時があったっけ…?

違う。あの時は最悪だった。

俺は人間だった頃、いじめに遭っていたんだ。いじめの内容は、そう。ただ顔がイケメンか、ブサイクか、それだけで、殴られたり、傷つけられたりしていた。

俺は当時、顔が・・・・ブサイクだった。

俺の学校にはイケメンが沢山いた。地域の学校であったが、その地域の生まれる子のだいたいが、イケメンばっかりであった。

この地域で生まれたら、きっとうちの子供もアイドルになれるだろう!と父は思っていて、実際に生まれてきた赤ん坊をみて絶望した。父は、まだ赤ん坊だからと、最初のうちは俺を可愛がってくれたが、中学1年生になった時、俺には弟が、生まれた。そいつは・・・イケメンであった。その日から父が俺に暴力を振るってくるようになった。

そんな時、いつだって母は俺を守ってくれた。

そんな母が、言った言葉は、今でも覚えている。

「ブサイクだって、イケメンだって、元気に生きてくれれば、それでいいじゃない!ブサイクにだって人権はあるの!大丈夫。君はお母さんの大切な息子だよ。」

その言葉は、砂利のようにチクチクした、現実を甘い蜂蜜のような思いで、包んでくれていたんだ。でも・・・その蜂は、クライトに、殺されてしまった。

その時かな?自分もお母さんの後をついていきたいと思って、自殺をしたのは・

「シロ君?どうしたの?大丈夫?」いつのまにか寮の前に着いたようだ。

「うん。俺は大丈夫。じゃあ今から呼ぶよ。」

ピンポーン

「すみません。ソフィアとリクトに用があり来ました。」

「よく来てくれました。シロ様。さあ、ソフィア様とリクト様がお待ちですよ。」

「失礼します。」

「おー!待っていたぞ!シロ!」

「あ、シロ君・・・久しぶり。」

「2人とも久しぶり。この子が、新しいBランクのクロ君。」

な!」

「クロ君・・・ですか。いいですね。僕の名前は、リクト。よろしくね。」

「はい!よろしくお願いします!」

「さっそくじゃが・・・桜餅でも食べるか?リクトの桜餅は絶品だぞ!」

「いいんですか!?ありがとうございます!」

クロ・・・さっそくあいつらと仲良くなってる・・・俺の人間時代にもああいう友達がいたらよかったな・・・

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