1章第8話 収めろ!全てのアビリティを複製せよ!
前回のあらすじ
闘いにひと段落ついたクロ達。
しばらくは平凡な日々を送れると思っていたが、
なんと、新たなSランク帯狐神「リシテン」がクロ達の前に現れた!?
彼女は「あの頃の音」を奏でたいと言っているが・・・
そういえば、最近シロを見ない気がする。
・・・悪い事が起きなければいいが。
――――――――――――――
「・・・最後は、最近入ってきたクロ君か。」
薄暗い部屋で誰かがモニターを見ながら作業をしている。
「狐神のサポーターにカメラ機能をつけておいてよかったよ。おかげでこんなにいいデータが入手できたんだし。」
(もう、やめて・・・。お願い)
「ちっ、うるさいな〜。今集中してるから黙っててもらっていい?」
(うっ、)
「えーと、クロ君のパワー系能力はテレヴィジョンで、マジック系が洗脳、グリーン系が光源か。マジック系の能力が戦闘寄りなのは珍しいな・・・。」
(もう、やめようよ。)
「・・・、でテレヴィジョンは対象の黒歴史を全てのメディアに1分間流すことができる能力ね〜。パワー系では珍しい精神攻撃か。でも、やっぱBランクの能力って感じだね。光源は、周囲の光を吸収して暗闇にしたり、周囲に光を出して明るくする能力ね。・・・まぁまぁだね。で、洗脳は対象の動きを自由に操る能力ね。意識を奪うわけではないから完成な洗脳ではないけど・・・注意した方がいいね。」
(・・・。)
「・・・さっきからうるさい。いい加減諦めたら?」
(・・・。)
「まぁ、だいたいは理解したし。サクッと複製しようかな?」
彼は一度目を瞑る。
その能力を想像しながら・・・。
「クラッシュライト 想像」
その瞬間、彼の目の前に3つの能力が球体状に固められた物が現れた。
「良かった!最後のやつも成功した!」
そして彼は3つの何も描かれていないバッジを持ってくる。
「パワー マジック グリーン タイプル!封印っ!」
3・2・1 テレヴィジョン パワー!
3・2・1 洗脳 マジック !
3・2・1 光源 グリーン !
その瞬間、3つのバッジにそれぞれ赤、紫、緑と色がついた。
「よしっ!これで全てのバッジが揃った。後はこれをマスター神に見せに行こう。」
――――――――――――――
「マスター神。全てのバッジが完成しました。」
「ふむ、見せてみろ。」
「・・・どうでしょうか?」
「前に行った副作用はしっかり付けているか?」
「はい。もちろんです。」
「よし。ではそのバッジを全ての世界にばら撒いてこい。」
「え?」
「私は思う。世界が多すぎると。」
「・・・なるほど。なんとなく伝わりました。」
「頼んだ。」
「しかし、いずれ狐神にばら撒いたバッジが見つかり、私が作った物だとバレてしまいます。そうなると、マスター神の立場も危うくなります・・・。」
「・・・。ならばそのバッジは狐神の強化用アイテムにすればいいのではないか?」
「なるほど。となると狐神が使えるようなツールも作らなければ。」
「頼んだぞ。」
「はい。」
――――――――――――――
1年が経ち・・・
「ヤマテ君、そっちはどうだい?」
「ハイ。"ヘブンオアヘル"ノ完成ハ間近デス。」
「そうか。それは良かった。あとはこっちもこの剣にレイドガンのデータを送り込めば完成するよ。」
「ヘブンオアヘル。ソレハトテモ恐ロシク、幸セナサバイバルゲーム、デスヨネ?」
「うん。全てのアナザーバッジを集めて願いを叶える。でも願いを叶えられるのは1人しかいない。最高のゲームじゃないか!」
「ハイ。」
「よし。完成した。あとはアナザーバッジとこの剣をマスター神様に渡すだけだ。」
その時、誰かの気配を感じた。
「ふーん。」
「っ!?誰だ?」
「話は全て聞かせてもらったわ。」
「なるほどね。君、Sランクの狐神でしょ?気配でわかるよ。」
「さすがだわ。」
「となると君はメライトの影響を受けているはずだ。たとえ、Sランク最強の狐神でも時間はかからない。」
「落ち着いて。私が欲しいのはそのバッジだけ。」
「アナザーレイドバッジ・・・。メライトの影響を無くす気か?」
「正解♪そうすればこの邪魔な制限が無くなってあの時の音が奏でられるの。」
「こっちもそのバッジは必要不可欠なんだ。取られたら困る。」
「ふーん。そう。じゃあ少し荒い音を使うしかないようねっ!」
"リンク ミュージック 雷の音"
「おっと、危ないな〜。じゃあこっちも!
フラッシュ 重力」
「うわっ、流石にメライトの影響は強いよね・・・。ん?あそこに水が・・・!」
「あれ?もう終わり?wSランク帯最強だからもうちょっと手応えがあるt!?」
「チャーンス♪」
「待てっ!」
「私が使う能力がミュージックなの忘れてた?w
前に石のように当たったら痛い雨が降ったのを思い出してね♪」
「返せ!」
「このバッジと剣は貰っていくね♪じゃあ!」
――――――――――――――
(1章第6話の内容を含みます)
ある少女が時空の狭間を歩いていた。
「ふーん。これがレイドバッジね。見た目は・・・まぁ、可愛いか。あれ?」
少女が見つめた先には2人の狐神がいた。
「リンク マジック レゾナンス!」
・・・
「やはり、ここでは能力を使うことができないか・・・。じゃが、こんな暗いところで何もしないって言うのもなぁ〜?」
「っ!?」
「コードネーム ヤマテ」
「なんで・・・」
「時間の狭間に置かれる気分はどうじゃ?」
「あなた、さっきクライトに乗っ取られたはずじゃ・・・」
「やはりか、どうやら貴様はわらわとは別の世界から来たようじゃな。」
「どういうこと、ですか?」
「わらわは、貴様がクライトに乗っ取られた世界から来た。」
「え!?」
「どうじゃ?ここから出たいであろう?」
「はい。」
「ならばわらわに協力しろ。」
「・・・?」
(なるほどね。リトライの能力でここに転送されちゃったのか・・・。今すぐ助けることもできるけど・・・)
―――――
(1章第6話の内容を含みます)
「あの子達のためとはいえ、流石にヒントを与えすぎている気がするな。マスター神は。」
「ちょっとごめんね!一瞬だけ君の体と一体化するだけだから!」
「・・・!?お前は・・・!」
「Sランク帯のリシテンって呼んでよね♪
フィニッシュ 一体化!」
「うわっ!」
・・・・・・
「これで一体化できたかな?あっ!あそこにいるのはクロ君とリクトか!」
スタスタスタ
「やぁ」
「お前・・・」
「おっと、今は君たちと戦うつもりはないよ。ちょっとしたヒントを教えるだけさ」
「ヒント・・・?」
「そう。君たちはリトライの能力についてまだよく知らないようだからね。」
「えぇ、そうですね。」
「鍵は時間。彼女は特別な空間に転送されているんだよ。全てが止まった、ね?」
「・・・?」
「まぁ、実際に行ってみないとわからないよね。いいよ。連れて行ってあげる。まぁ、彼女に会えるかはわからないけどw」
レイドガン ON バッジセット バッジセット
セット! クライト パワー×ワープ マジック×サイクロン グリーン
「3つ!?」
「そりゃできるよ。君たちがしているようにね。」
「レイドオーバーショット」
レイドオーバーショット
「お前の思い通りにはさせない!」
レイドガン ON バッジセット バッジセット
セット!レゾナンス マジック
「レイドレゾナンスショット」
レイドレゾナンスショット
ハンマー アクション!
「うっ、邪魔だなぁ!このハンマー!大人しくしろっ!あっ!」
ひとつのレイドバッジを落とした
「取ったぞ!フィットマジックバッジ!」
「やるね、でもこれで君たちのキーは全て揃ったはずだ。」
「・・・?」
「とりあえず、やってみようよ!リクト君!」
「あ、はい!」
レイドガン ON バッジセット バッジセット
セット!レゾナンス マジック
「次にフィットバッジを・・・」
ピーピーピー
「あ、君たち知らなかったようだけど、同じ系統のバッジは同時には使えないよ。」
「え!?」
「大丈夫、ヤマテのレイドガンを回収しているから。」
「いつの間に!?」
「まぁ、ね。」
「まぁ、とりあえず行こう!」
レイドガン ON バッジセット バッジセット
セット!レゾナンス マジック
「レイドレゾナンスショット」
レイドレゾナンスショット
レイドガン ON バッジセット バッジセット
セット!フィット マジック
「レイドフィットショット」
レイドフィットショット
その瞬間、レゾナンスバッジのあの高い声がひとつの型にはまるように真っ直ぐ進んでいく。
カチッ カチッ
「なんだろう、?時計の音?」
「見てっ!あそこ!」
空中にヒビが入っている!?
「あれは・・・」
バリーン!!
「ソ、ソフィアさん!」
「やっと抜け出せたぞー!」
パチ、パチ
「お見事。」
「?」
「だが、全てがここまで簡単に進むと思わない方がいいよ。じゃあね。」
・・・・・・
「も、もう限界かもっ!」
バンッ!
「君、よくも僕に一体化を・・・」
「やっぱりメライトの影響は偉大だね。一体化も制限時間があるのか・・・。どぉっ!?私、あなたの真似を精一杯頑張ったんだけど・・・上手くできたかな?あなたみたいに子供っぽく喋るの難しくて・・・。」
「ぼ、僕は子供じゃないっ!・・・、君が持っているその剣はなんだ・・・?僕は見覚えがないが。」
「うーん、未来のあなたが完成させたものって言えばいいかな?」
「それってどういう・・・」
レイドカリバー ON バッジセット バッジセット
混乱 マジック アナザー
「レイド混乱スラッシュ」
レイド混乱スラッシュ!!!
「うわっ!」
「・・・大丈夫。いつか、あなたも家族の元へ帰してあげる。その日まで、我慢してて。」
誰かの心の声が聞こえる。
(はい。)
「お利口だね。それじゃあ、またね。」




