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1章第3話 巻き返せ!運命のサイクロン!

前回のあらすじ

クロ達はクライトを見事に全て倒しきったが、

また新たな任務が!?

20xx年のxxx、つつみ中学校に約3000体のクライトが出現。バッジも周辺にあるらしい?

だがクロは現場に行くことを少々ためらっている・・・―――――――――――――

「ここが、現場の・・・?」

「はい。現在クライトが出現する3時間前に来ております。」

「では今からバッジを探そうではないか!」

1時間後

「全然見つからないぞ!?」

「そりゃそうだろ?この近くって言ってもこんなに広い中で手のひらよりも小さいバッジが簡単に見つかる方がおかしい。」

「やっぱり、前回の見つける速度が異常だったんですよ。」

「そうか・・・」

「・・・」

「クロ、貴様さっきから遠くを眺めてばかりいてほんとうにやる気はあるのか?」

「・・・」

「おいクロ!」

「っ!?あぁ、ごめん。ちょっとボーっとしてただけ。」

「そうか、それならよいが・・・。」

「それよりも気になる情報を掴んだよ。ある男子中学生が不思議な絵が描いてあるバッジを見つけたんだって。」

「なに!?なぜそれを早く言わなかった?」

「今さっき、聞こえたからだよ。ほら、あそこにいる学生達。」

「あれは・・・、事件現場の中学校の制服ではないか!」

「じゃあ、今すぐ向かえば・・・。」

「無理だよ、リクト君。今は授業中だよ?それに僕らは学校の生徒じゃないんだから。」

「そうですか・・・。」

「今さ、気づいたんだよね。」

「なにをじゃ?」

「この世界、多分僕がレイドバッチを拾った世界だよ。」

「え?」

「僕、見たんだ。クライトに襲われそうになった日の登校中に。竜巻の絵が描いてあったバッジを。でも僕は拾わなかった。友達と喋っていたから。」

「竜巻・・・。!?そういえば僕の知り合いに「サイクロン」の能力を持っていた狐神がいた気がします。」

「では、クライトが襲う時の時間に行けば良いのじゃな?」

ソフィアのその一言に、クロの足が止まった。

校舎が見えた。

フェンス越しに、何の変哲もない中学校。

昼休みの笑い声が、風に乗ってかすかに聞こえる。

同じだ。

制服も、校門も、通学路の角度も。

あの日と、何一つ変わっていない。

「・・・」

胸の奥が、ぎゅっと縮んだ。

あの朝。

友達と話しながら歩いていた時、

確かに見た。

道端に落ちていた、小さなバッジ。

竜巻の絵。

拾わなかった。

ただそれだけの理由で。

「クロ?」

呼ばれても、すぐに返事ができなかった。

視線が、校舎から離れない。

もし、あの時。

もし、あの時立ち止まっていたら。

もし、拾っていたら。

もし、誰かに渡していたら。

誰かは、助かったのか?

「・・・分かんないんだ。」

ぽつりと、零れた。

「何がじゃ?」

「僕が行って、何が変わるのかな。」

神になった。

力もある。

未来にも行ける。

それなのに・・・。

「また同じことを繰り返す気がしてさ。」

声が、少し震えた。

守れなかった過去。

見逃した選択。

取り返せない時間。

それら全部が、校舎の中に詰まっている気がした。

逃げたい。

正直に思った。

「・・・」

誰も、すぐには何も言わなかった。

リクトが一歩、前に出る。

「クロ君。」

静かな声だった。

「君がバッジを拾っていてもいなくても関係なくて、守れなかった人を守る。それが今の使命なんじゃないんですか?」

クロは答えられなかった。

「でも、」

リクトは続ける。

「今、行かないのは・・・君自身の選択です。」

その言葉が、胸に突き刺さった。

逃げる理由は、いくらでもあった。

でも、行かない理由は・・・一つもなかった。

クロは、ゆっくりと息を吸った。

「・・・僕、行くよ。」

足が、まだ少し重い。

でも、止まらなかった。

「僕、行くよ!あの時の分岐点で選ばなかった道を今こうして見れているから。今度こそ救うよ。」

それが贖いになるかは、分からない。

救えるかどうかも、分からない。

それでも。

「同じ後悔だけは、もう選ばない。」

クロは校舎を見据え、静かに告げた。

「クロ・・・。」

「では、行くぞ。」

「うん。」

――――――――――――

2時間後

「ピンポンパンポン!緊急事!クライトが学校内に侵入!今すぐ外に避難しろ!この学校は生徒が全員避難したら、放火する!」

「え?マジかよ・・・」

「キャー!」

「死ぬ!」

次々とクライトが人々に噛みつき人間を殺すか、と思いきや、噛まれた人間もクライトの姿に・・・

「璃!海斗!こっち!」

「はぁ、はぁ。ここまで来れば安心だろ。」

「ちょっとここで寝ていよう。体力を回復させるんだ。」

数時間後、

「ん?なんか音がする。」

「ちょっとトイレ・・・」

この音もしかして・・・

「海斗!行くな!」

「え?」

もう遅かった。海斗がドアを開けてしまった。

「うぁぁぁ!」

予想通り沢山のクライトが侵入してきた。

「海斗が!今助けるから!」

「璃!行くな!」

「やだ!」

「もう!勝手にしろ!」

ダダダ

自分の走ってる音と焦りが重なるあ、クライトが追いかけてきてる。

もうだめだ。

自分はクライトにな・・

「まだ諦めないで!」

目の前に現れたのは・・・黒い狐の耳と尻尾をもつ少年だった。

「君にはまだ、僕にはなかった希望がある!」

「希望?この状況を見て、誰が希望なんかあると思う?僕はもう終わりなんだ!」

バン バン

少年が銃で「クライト」を倒していく。

なんであの少年は希望があるなんて言っているんだろう。僕にはもうなにも・・・

「友達が消えた、頼れる人もいない。でも君にはやり直す力がある。」

「ないよ!僕は何をやってもダメで何もできない!」

「!?」

少年の手の動きが止まった。

「・・・その言葉、聞きたくなかったよ。」

少年が「クライト」に攻撃されて傷を負った。

「大丈夫!?」

「・・・願いは強く願えば必ず叶う。だから諦めないで!生きる力を失わないで!」

「僕の・・・願い?」

僕の願いってなんだろう?

あの時の時間を巻き戻せたら・・・。なにか変わっていたのかも。

そうだ。あの時に戻れば2人を・・・みんなを救えるかも!

「お願い!あの時の時間に戻して!」

その瞬間、黒いフードをかぶった5歳くらいの子供が来た。

「いいね。その願い叶えてあげよう!クロ、お前にこれを渡そう。」

そう言って少年にバッジを渡した。

「これは・・・リトライマジックバッジ?」

「少年、戻りたい時間を思い浮かべるんだ。そしたら願いは叶う。」

「よし。」

この悲劇が始まる前に戻りたい!

少年がなにか銃を触っている?

その瞬間、大きな音が響いき渡った。

レイドガン ON バッジセット バッジセット

セット!リトライ マジック

「レイドリトライショット!」

レイドリトライショット

辺りが光り輝いた・・・?

「眩しっ!」

――――――――――――

「あれ?ここって・・・?」

「良かった。」

なぜあの狐神がレイドバッジを渡してくれたかはわからないが良かった。

「そうだ!2人を安全なところに!」

「うん!行ってあげて!」

「そうだ・・・これ。」

「これは、サイクロングリーンバッジ!?」

「登校中に拾ったんだ。君の大切なバッジなんでしょ?」

「・・・!うん!ありがとう!」

「行ってくるね!」

「・・・いってらっしゃい。」

「どうだった?クロ。」

「うん。うまくできたと思う。」

「そうか、なら今のうちにクライトを倒していこう。」

「うん!一気にまとめて倒そう!」

「ミックス!自殺x罪悪感x炎!」

「リンク!マジック ビッグ!」

「フィニッシュ! 加速!」

レイドガン ON バッジセット バッジセット

セット!サイクロン グリーン

「レイドサイクロンショット!」

レイドサイクロンショット

四人の放った力が大きな竜巻となり、全てのクライトを一瞬にして倒していった。

「やったね!」

「あぁ!終わったよ!」

「終わったな。・・・そういえば、じゃ。クロ、貴様に言っておくべきことがあった。」

「なに?」

「さっきは悪かった。貴様の気持ちを考えずに行動をしていた。」

「いいんですよ。もう、そんなことは!」

「・・・そうじゃな!」

「て、ことで帰りますk!?」

「待って、この子達を保護していたのは僕だよ?お礼くらいはあるんじゃない?」

例の狐神だ。

「何が言いたいんだ?」

「僕がさっき渡したリトライマジックバッジとそのサイクロングリーンバッジ。その2つのバッジとこの子達を交換しよう。」

「人質を取るなんて卑怯だぞ!」

「そんなこと言っていいの?僕の手でこの子達を殺すこともできるんだよ?」

「っ!」

「どうする?」

「・・・渡すよ。」

「賢い選択だ。では交換と言うことで。」

「しっかりこの子達を返してくれるんだろうな?」

「それはもちろん。・・・うん。これで全部だね。じゃあ僕は帰らせてもらうよ。」

狐神は暗闇の中に入っていった。

「またバッジが・・・」

「まぁ、いいじゃないか。今度は、一人残らず死ななかったぞ。」

山崎先生が言った

「本当にありがとうございます。なぜか途中で記憶が途切れているんですけど・・・。生徒達の命を助けていただき本当にありがとうございます!」

「ありがとう!クロ君!また会えるかな?」

「・・・、いや、もう会わない方がいい。君とこれ以上一緒にいたらまずいことになるから」

「・・・?そっか?じゃあさよなら!」

「あぁ!さよなら!」

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