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【プロットタイプ】告げ口

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

昨日の話、『ノンデリだなー( '-' )』と思って出来た話。

確かにノンデリだけど、本気で傷付ける真似はしないと思うので、訳があると思うんですよ。

――お前のダル絡みを語った。

――犬っころみたいに、しがみついて来るのがウザイという会話になった。

世間一般の人間はこの様に告げ口をされるのを嫌がるものである。取り分け、仲の良い人物が自分の悪口を言われる事はその筆頭だろう。

だからこそ、告げ口をするには相応な理由がある。


「鏡花、あんまりベタベタと甘えたら駄目だよ。瑠衣が面倒臭がってる」

「そんな事ないよ!! 鏡花ちゃんセラピーだよ!! 瑠衣たんだって内心では喜んでる」

「うぜぇとしか思ってねぇよ」

諭羅とは高校時代の友人で、今も1ヶ月に何度か会う仲である。俺だけとつるむ事もあれば、鏡花だけとつるむ事もある。だが大抵は何時も三人で何でもない会話をするのが常だった。

そして今も、鏡花がベッタリと俺の体に纏わり付きながら会話をする。この特有の接触は女性特有の物だと感じているが、あまり良さを理解出来ない。

このまま他愛のない、中身のない会話が延々と続くのかと思われていた。しかしそんな空気を根底から変えたのは鏡花だった。

「あのさ、私が居ない時も、そうやって私の事言ってるの?」

凪いだ水面に一滴のしずくが落とされた。それは波紋を呼び、今の空気を凍らせる。何時もは何処ぞの国の猫の様に、ニヤニヤと笑うだけに留めている諭羅も、今は虚を付かれた様に目を見開いた。

俺達が相応にそんな反応をしたのは、巫山戯ていながらも、本心では傷付けていると感じたから。鏡花も其れを了承して絡んで来ると思っていたから。しかし、信頼の置ける戯れと思われていた事が、その域を越えたと感じたから、何とも歪な空気に変化する。

「いや、別に言うのは構わないんだけどさ、其れを隠されたら嫌だなって。ちゃんと面と向かって言ってくれた方がいいなって。私だって取り繕うことはあるけど、陰口は言わないようにしてるよ」

そこまで考えて、女性特有の交友関係を振り返った。表では上手くやっていそうに見えて、裏では中傷を繰り返すのは、何も珍しい事じゃない。

過去の話を聞く限り、いじめにあっている様だったし、人に取り入る為に仮面を付けて接している。だからこそ、反転して隠し事には過敏なのだろう。

「そこは安心して良いよ。瑠衣は嘘付かないから。帰ってきて『今日何をしたの?』って瑠衣に聞けば、ちゃんと今みたいな会話を再生してくれるよ。

『鏡花が面倒くさい』とか『ダル絡みがウザイ』とか」

「そこは是非とも『実は嬉しくて……』みたいにならないかなぁ!! 男の子だろ!! 君たち!!」

「実際うぜぇ。今もうぜぇ」

「瑠衣たんは、その口の悪さをどうにかしようか」

だからこそ、今日あったことを告げ口する。諭羅と過ごした日常を聞かれた時に、包み隠さず言われたことを繰り返す。


「もー!! 男の子でしょ!! 少年漫画読んできたでしょ!! 裏ではちゃんと『信頼してますー!!』みたいなエピソード持ってきてよ」

「それ、男女差別か」

「そんな事言ってると、〇〇龍読ませるよ」

ふと昨日の話を書いていて、

『諭羅に「お前が面倒臭い」と愚痴った』

とノンデリかましていたので。


いや、確かに言う。瑠衣なら言う。

でもそれで鏡花が傷つくなら、話を濁すだろうなと思って出来た話。


鏡花って、いじめにあってたし、女子特有の裏表のある会話も見てきて、その上で染まってしまったので、まあ陰口とか嫌そう。

自己嫌悪とか同族嫌悪とかも相まって、されたら物凄く傷付きそう。

だから隠さないで話をする事が大切だと思うんですよ。


今日何があったのー? って聞いて、

別に。何も無い。 って言われるよりも、

お前との毎日がガチでウザイと愚痴って来た。 と言われる方が、精神衛生上マシ。

嘘を吐かないと思ってるから、隠されると暴きたくて仕方ない。

それで陰口叩かれてるって知ったら、多分信頼出来ない。


だからこその捻れた気遣いです。

『正直に言った方が良いだろ?』

という。


ちなみに最後に出てきた『〇〇龍』というのは、実在するライトノベルの略称。

男女同じくらい、ひでぇ目に合う。

一巻でその章のメイン人物が大抵死ぬ。

相棒同士で戯れに殺し合う。

それでも、信頼してるからそうやって出来る。

絆が映える。そんなダーク・ファンタジー。

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