悲しみの琴線
不安そうなその顔は
手で隠してみても
どこか儚さが身体から滲み出ている
その横顔は
悲しみに染まった色を表していて
見続ける事の出来ない己を感じる
世界の無常は己の歯車を狂わして
人の喜びは心を静かに掻き乱す
見つけることの出来ない艶やかな
香りに漂う人ならば
どこかの救済はあるのだろうか
君のその顔は見てられない
悲しみが伝染する
気持ちと心の琴線は
目に見えない雰囲気となって
世界に伝わってしまうため
隠すことの出来ない秘密となって
世に現れてしまうんだ。