現状整理~登場人物紹介~
物語の方がなんだかややこしくなってきているので本日は状況整理回です。
遠征組
〇エテルノ・バルヘント
性格悪め、改心した悪党系主人公。『追放されるほど強くなる』スキルを持っているが、今のパーティーでも別に良いのでは?と思い始めたため追放されるために努力するのは一旦止めている。
義理堅いというか、もとは善人気質。今の環境が気に入っているため、ミニモだろうとアニキだろうと善悪関係なく守りたい、と考えている。
〇マスク
裏社会出身。禁術を扱うものを殺し、これ以上禁術が害を成さないようにする仕事をしている。現在のターゲットはミニモ。
マスク本人はそれほど頭が良いわけでは無いが土魔法に関しては並ぶものが居ないほどの実力を持っているため、オーウェンと共に色んな場所へ出向いては禁術関連の仕事をしている。
禁術関連であれば容赦はしないが、それ以外の人間には害に成りえない。
〇テミル
悪食引っ込み思案少女。フリオ、ディアンと同じくサミエラの孤児院に居た経験があるが、大人になってからは『劇団』に入って旅をしていた。
久しぶりに町に帰ってきたら幼馴染が町を滅ぼそうとしてて、それをやっと解決したと思ったらマスク達に捕まるとかいう中々災難な状況に陥っている子でもある。
かなり貧しい境遇の出身であるため、食べられる物は何でも食べる。というかむしろ、ゲテモノの方が安心して食べられる。
最近は友達も増えて、少し引っ込み事案も治ってきている。
〇団長と仲間達
テミルの所属する劇団の団長を務める少女と、その仲間達。
団長の少女はかなり責任感があり、出来る限り仲間の力になろうとする良い子ではあるのだが常に気を張っているせいで早とちりしたり大失敗したりするのがいつものパターン。
団員の少女たちはそんな団長を嫌いでは無いのだが、時々うっとおしいとも感じている。ほんとに嫌いではないけど。
この間、男を団員に迎えてはどうかと提案したら団長に即却下されたので、まだしばらくは女だけの旅が続きそうな雰囲気である。
町組
〇フリオ
性格外見共にイケメン、脳筋金髪剣士。
昔の言葉遣いは酷かったが孤児院時代にディアンとの別れを経て成長、誰に対しても丁寧な口調を欠かさないSランク冒険者となった。
その性格から様々な人に慕われており、町の中での顔も広い。
頭が悪いわけでは無いのだが、自分よりも頭の良い仲間がいるのだから彼らを信頼し、作戦は全て任せた方が良いという合理的な考え方もしている。
なお、最近では冒険者間で広まっていた悪評がフリオ達の活躍によって払拭されてきているため、女性に声をかけられることが増えた。
フリオは訳も分からず軽くあしらっているが、グリスティアの内心は穏やかでないことを彼はまだ知らない。
〇グリスティア
Sランク魔法使い。様々な魔法を巧みに操るその実力ももちろん凄まじいのだが、パーティー内では暴走しがちな仲間をまとめる役割としてそこそこ大事な部分を担っていたりする。
悪だくみとミニモはエテルノに任せているが、エテルノが居ないとき基本割を食うのは彼女である。
フリオのことが好き。
〇シェピア
グリスティアと同じ学校で魔法を学んでいた。
魔力量だけならグリスティアをも上回るのだが上手く魔力を調節して魔法を放つことが出来ないため、魔法を使う時は基本0か100かしか無い。
彼女がとんでもない魔法を放つたびにアニキが別空間に魔法の部分だけ『収納』。それによって被害を免れているが、それが無ければ町三つぐらいは滅ぼしていたかもしれない。
本人は結構頑張って調節しようとはしている。
アニキのことが好き。
〇アニキ
元ギルマス、現在ではスイーツ店と肉屋を営む店長。裏社会出身の悪知恵とギルマスの経験を生かしてなんとか今日も生きている。
魔獣を食用とする方法を開発し一財産築いたは良いのだが、子分たちも多い上にエテルノに監視されているためにそうそう大っぴらに豪遊できない。
もう悪事に手を染める気は無いが、だからといって道徳的なわけでは無い。
敵であれば躊躇なく殺すし、それで良いとも思っている。
最近はシェピアにやたらと懐かれ、ちょっとしたことですぐに致死の一撃が飛んでくるので困っている。
スキルは『収納』。別空間に自身の所有物を移動させることができるが、最近ではシェルターだったり体のいい馬車だったりに使われてて少し不満。
しかもそんな時に、町に帰ってきたら自分の店が乗っ取られていたので、結構イライラは溜まってる。
〇リリス
フィリミルとは双子。魔獣を操るスキルを持っている。
ドーラは表面上ペット扱いしているが、実は結構信頼している。
そのため、ドーラが行方不明になったりすると心配なのでドーラ一人では外出させないようにしている。
ドーラはすぐ死にかねないから。
〇フィリミル
リリスとは双子。一瞬先の自分の未来を察知することができるスキルを持っている。
スキルによって未来の周囲の環境も察知できるため、近くに居れば味方の危険を察知して助け出したりもする。
初見殺し絶対効かないマンだが、前もって脱出経路が無い様に取り囲んでおけば普通に倒されたりもする。
そういうことはエテルノが得意そうなので、エテルノにはあまり近寄らないようにしている。
〇ドーラ
マンドラゴラ。というか、マンドラゴラに転生した元ダンジョンマスター。
ダンジョンマスター時代はうっかり自分の植えたトレントによって死ぬ羽目になったのだが、『死んだとき近くの別の生物に乗り移る』とかいうスキルを持っているため近くにあったマンドラゴラに乗り移ってしまった。
リリスの魔獣を手なずけるスキルのせいでリリスに従わなくちゃいけないし、エテルノ怖いし、結構ドーラも災難。
なお、ドジな性格はダンジョンマスターの頃から変わらないので町を歩いてるだけで死にかけたりする。
最近は排水溝に落下して死にかけた。小さい体は大変である。
〇カイザー
ドーラのペットのカラス。
ドーラを咥えていると口の中がスース―するので嫌いじゃない。
〇ミニモ
禁術である『蘇生術』を扱う治癒魔法士。
何をしたいのかは分からないが、悪い人間ではないはず。
エテルノに好意を抱いているようだ。
その他
〇オーウェン
マスクと共にミニモを殺そうとやって来た人間たちの一人。
基本指示出し担当。マスク曰く『オーウェンはその場に居るだけで良い』とのことだが……?
どんなスキルを持っているかは不明。だが何かしらは持っているはずだとエテルノは推測している。
〇ディアン
フリオの幼馴染。
元々副ギルマスだったのだが町を滅ぼそうとした主犯として捕らえられていた。
脱走したけど。
どこに行ったのかは不明だが、そもそもエテルノの作った牢獄を彼が一人で抜け出せるはずはない。
〇イギル
ギルマス。
行方不明になったはずだったが、ミニモが町でイギルと遭遇。
なぜか予想よりもはるかに早く町についていた謎など色々残されているが、ミニモにとって都合の悪い場面に鉢合わせてしまったため、その後も何もかも行方不明。
ミニモと何があったのか、知るとしたら死人かミニモだけだろう。もちろん、その『死人』にはイギルも含まれるのだが。
〇ボレン・ルルガス
アニキの店を奪った商人。
実はエテルノ達がダンジョンを攻略していた時にエテルノに脅されたりもしているのだが、その時も名前なんて出ていなかったしその場面自体覚えている読者の方は居ないだろう。
必要ない伏線張っちゃった大賞をもし選ぶとしたら、間違いなくこいつである。
なんならこいつの名前を憶えていなくても物語は成り立つ。
見た目は小太りの商人。
〇フィナ
謎の女。
一瞬、ディアンが脱獄をする直前に会いに来ていたが、何をしている何の女なのかは分からない。
訛りが酷いことから察するに、おそらくこの辺の人間では無いだろう。




