冒険者生活始めました
初めて結界の外に出る。
日が暮れると、ストレージに入っていたテントやコンロ、簡易結界を取り出し泊まり込みで街を目指す。
昼夜オーク、オーガの上位種や、巨大な猪、蛇、狼等を倒し続け十日が経過しやっと森を抜けた。
現在のステータス。
氏名 ケンヤ・キリハラ
種族 人族
年齢 15
職業 超越者
レベル 324
HP 1920
MP 3246
STR 1239
DEX 3455
VIT 1845
AGI 2403
INT 4523
MND 3222
LUK 30
称号 賢者 勇者 超越者 扉の所有者 異世界人
職業と称号に超越者が加わった。
ラックは諦めよう…。
森で鑑定を使い集めた山菜、薬草や果実もあるので、街で魔物と一緒に買い取りしてくれるだろうか?
黒死の森に隣接するユグドラシル王国王都は、この世界屈指の広さ持ち四家の公爵が分割して領主をしていた。
東区、森の浅い場所や、近くに狩場や迷宮があるので、冒険者街があり、職人街、花街がある。
北区は貴族街、西区が商店街、南区は平民街となっている。
東区の門兵に持ち物チェックと金を払い入場。
各ギルドに所属すれば無料で入場できる身分証をもらえるそうだ。
木造建築が中心の中、石造り、レンガの豪邸が並ぶ。
その中で一際大きな建造物が冒険者ギルドだ。
「言葉もわかるし看板の文字も日本語に変換されてるみたいだ」
入口に入ってすぐ依頼書が貼られた掲示板がある、中は広く昼間から酒を飲んでゲラゲラと大きな声で笑っている。
受付では数名の受付嬢が冒険者に対応している。
「冒険者ギルドユグドラシル王国王都支店です。こんにちは」
「登録お願いします」
「はい、こちらに手を翳してください」
そう言って、水晶玉を取り出す。
手を翳すと水晶玉が眩く光る
「えっ?潜在能力SSだなんて…。ギルドマスターを呼んできます。少々お待ち下さい」
「え?はい」
しばらく待っているとマッチョなダンディがやってきた。
「本当にSSか…。ギルト史上初だろう」
ギルトマスターの声に周りの冒険者達が騒めく。
「先ずは2つ下げてAランクから始めよう」
「わかった。後、魔物とかの買い取って欲しい」
「いいぞここで出してくれ、鑑定しよう」
「ここには出し切れない大きさと量だ」
「わかった、裏から回って解体所に直接持ってきてくれ」
裏に回るとギルトマスターが見守る中、全ての死体をストレージから放出した。
「これは…。もしかして黒死の森の奥に入ったのか?」
「ええ」
「あまり勧めはしない。まぁこちらとしてはありがたいがな。明日の早朝までには査定しておく」
「よろしく頼む。あといい宿屋を紹介して欲しい」
「それなら永久の庭亭がお勧めだ。ギルドの真向いの宿だ。これを見せれは少し安くしてくれるだろう」
「ありがとう」
永久の庭亭に入ると、ギルドマスターに貰った紙を見せる。
夕食付で銀貨6枚と割高らしいが5枚に負けてくれた。
ベットは清潔で部屋にお湯の出る浴室がある。
夕飯まで街を周った。
目に付いたのはポーション屋だ。
「いらっしゃい」
「こんにちは」
「こんにちは、冒険者?」
「はい、新人ですが」
「ポーションは消耗品よ、低級でいいから多少持ってなさい」
「では、中級以上の各種ポーションを五十本ずつ下さい」
「え?」
「え?」
「え?あっはい」
HP、MP、毒、麻痺、各種ポーションを買い込んだ。
宿に戻ると一階は居酒屋となっていた。
空いていたカウンターに座る。
「なんにします?」
「お勧めでお願いします」
「じゃーグリーンボアのグリルでいいかい?」
「はい」
少し待つと、美味しそうな肉料理が運ばれた。
一緒に飲み物とパンがついてきた。
「ワイン」
「そうですよ」
「俺、未成年ですよ」
「なんだそれ?子供の頃から皆飲んでるだろ?」
「そうですか。俺のいた田舎は二十歳まで飲酒はダメなんですよ」
「そうかい、ならこの果実水にしな」
「どうも」
肉は少し噛み応えがあって、魔物でも猪だけあってジビエ料理のようでとても美味しい。
パンはそれ以上に硬く、スープに浸しながらじゃないと食べれなかった。
翌朝、俺は、Aランクの依頼を受ける為、冒険者ギルトへと足を運んだ。
「依頼か、どうしよう?」
A~Bランク
オーク集落の殲滅
黒死の森浅場に発生、A~Bランク4名募集
依頼料一人金貨二枚
「この依頼でお願いします」
「ケンヤさん、おはようございます。これですね、最後の一人です。三十分後に門前に集合です」
集合時間前に門の前に着いた。
「こんにちは、オークの集落殲滅を受けた人?」
声を掛けてきたのは見るからに高貴な装いの女の子。
「はい、そうです。 Aランクのケンヤだ」
「同じね私もAランクのキャロよ。一応、魔導士よ」
「俺は、一応、戦士かな?」
「はっきりしなさいよ」
「職業的に魔法も使えるみたいだが、使い方が分からない」
「なによそれ?」
「アハハ」
それからすぐにBランク二人が合流した。
「 Bランクのミーシャにゃ。斥候だにゃ」
猫耳の女の子、獣人と言う種族だ。
「同じくBランク、ドワーフのライドだ。タンク兼重戦士だ」
ドワーフ族のゴリマッチョなオヤジだ。
「さあ行こうか、予定では黒死の森手前で一泊するわ」
「「「わかった」」」
隊長はキャロが務める、俺は副隊長を任命された。
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