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LUK差に悶える

 庭はかなり広く長い間、手入れされていないにも関わらず綺麗な状態を保っていた。

 聖弓(せいきゅう)を構えその時を待つ。

 

 しばらくすると、森の木々を薙倒しこちらに近づく大きな足音が聞こえてくる。

 目の前に現れたのはオーク。


 すぐに鑑定のスキルを使用する。

  

 種族 オーク

 

 レベル 150

 HP 1120

 MP 300

 STR 1300

 DEX 254

 VIT 812

 AGI 80

 INT 20

 MND 30

 LUK 900


 「強い…。勝てる気がしない」

 

 レベル差に驚愕していると、オークの先制攻撃。

 こちらに突進してくる。

 恐怖で目を瞑ってしまう。

 しかし、オークは結界に阻まれこちらを睨んで叫び声をあげる。

 「ボヒィィィィ」

 

 まだ、恐怖感は拭えない…しかし聖弓を構えると弦を引いた。

 

 聖弓や魔弓の類は矢を番える必要はない、使用者の魔力を矢に変えて射るのだ。

 光の矢はオークの腕に刺さる。

 その後も聖弓をオークに射続けた。

  

 どれくらいの時が経ったのだろうか…。

 オークは息も絶え絶えと言った所まできた。

 

 そして唐突にその時はやってくる。

 オークが仰向けに倒れたのだ。


 「やった。何故だろ?体が軽い」

 


 氏名 ケンヤ・キリハラ

 種族 人族

 年齢 15

職業 賢者 勇者

 レベル 80

 HP 480

 MP 820

 STR 125

 DEX 200

 VIT 240

 AGI 180

 INT 300

 MND 150

 LUK  25


 称号 賢者 勇者 扉の所有者 異世界人 




 俺のラックよ…。


 

 「今日はもう、風呂入って寝よう」


 次の日は、地球に戻って買い物に行く。

 ちなみにこの世界でも魔法が使えるようだ。


 そしてストレージに入っていた異世界のお金が円に交換されていた。

 日本円にして3000億強…。

 目ん玉の飛び出る金額に出先で挙動不審になる俺。


 遊んで暮らしても使い切れなだろう金額だろう。

 このまま就職せずに、異世界で冒険三昧もいいなと思い始めていた。


 前所有者から得た大金はありがたく使わせてもらう。

 数日分の食料を買い込むと、養護施設の子供たちにお土産を持って向かった。


 入口で子供たちに見つかり慌てて職員総出で心配されてしまった。

 

 「おかえりなさい」

 「ただいま」

 

 挨拶、草臥れた建物、騒がしい子供たちの声、数日で変わる筈もないけど…帰ってきたと思える実家である。


 「もう帰ってきたの?早くない?」

 そう言うのは施設最年長で同い年の謝花愛羅(しゃばなあいら)だ。

 「今日は全員にプレゼント買ってきた。引っ越しでいっぱいお世話になったから。はい、愛羅にはバッシュ」

 「え…あ、ありがとう。まじ嬉しい」

 「高校行ってもバスケやるんだろ?頑張れよ」

 「うん」


 その後、全員に渡し終え帰った。

 

 家に帰るなり門をくぐっる。

 まだ日も高く一戦戦う事にしたのだ。


 庭に出るとすぐに魔物が結界に近づく。

 俺は聖槍(せいそう)をストレージから取り出すと、魔物を突いた。


 

 種族 ダークボア

 

 レベル 100

 HP  820

 MP  720

 STR 1000

 DEX  25

 VIT 180

 INT   20

 MND 350

 LUK 1250

 

 このラック差よ…。


 真っ黒な大蛇は液体を口から吐いた。

 結界に阻まれ地面に落ちると、それは煙を上げ地面を溶かした…

 鑑定すると強酸性の毒液だ。


 もう一度、聖槍で突くと吐血して悶え始めた。

 すぐに頭目掛けて聖槍を投げつけた。

 「キュアァァァァ」

 しばらく蠢いた後、息絶えた。

 

 聖槍はすぐに手に戻ってきた。

 呆気なく終わってしまったので日が暮れるまで魔物を倒し続けた。 


次の日、初めて結界の外へと出る事にした。


 ご覧頂きありがとうございました。

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