表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/4

お兄ちゃん、最低。

16歳の誕生日、妹に言われた。


 ―――「お兄ちゃん、最低。」


「えっ、ごめん、なんで?」

僕は、妹が拗ねている理由が分からず、焦って聞いてみる。


「だって、私のプレゼント嬉しいそうじゃないんだもん。」妹はプイとふくれっ面で横を向いている。


僕としては、このよくわからないブサキモいストラップをもらっても、「おっ、おう……」ぐらいの反応しかできなかった。妹なりに、自信があったのかもしれないが、ちょっと期待に応える大人の対応は未だ僕には、出来ないようだ。


ホールケーキではない、ショートケーキに挿したロウソクに生まれた時刻に合わせて、息を吹きかける。


去年は写真を撮ってくれたのに、その様子はない。


「じゃあ、ほら、俺のスマホのストラップ、これに変えるから?ねっ?」


 可愛い妹に媚びを売る事になんの躊躇いもないのは、プライドのない僕の利点の一つだと疑わない。

しかし、


 「今さら?本当に最低!」


その瞬間、世界が止まった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ