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宇宙の運命

アカシックレコード ― 世界のすべてが記録される場所。すべての粒子の生成から消滅までが保持され、

たったひとつのルールで保持されている。


グーゴルプレックスに似た単位で、全てにIDがついていて識別可能であり、それらすべてに属性情報がついている。単に四次元上の座標である。


これらの座標は特に繋がっていない。となりのデータに連続性は無いのだ。ただこのありえない大きさのデータベースがなんらかのロジックで存在していることは、僕がこうして()()()()()()()()()()()()()()()ことから、証明されている。


単なるデータを意味のない集合体にして読み取れる。

例えば、人であったり、植物であったり、国レベルの地域だったり。その刹那の瞬間のスナップショットを意味のあるものとして読みとれる。


そしてこのデータの集合体の移動 ― 生成、変化、消滅 ― が記されているソースコードをディスティニーコードと僕は呼んでいる。


結論から言うと、これをいじれば全てを変えられる。もう全知全能の神さまと言ってもいい。


そして僕は、ディスティニーコードに初めてのif文を追加した。この時、ある時代から地球はもう一つの世界線が発生し、大きい変化が観測された。




僕がこうして世界をいじって、()()()()やりきるのにそう時間はかからなかった。実際には時間は流れたのかもしれないが、あまりそこは関係ない。自分はいつでもどこにでも存在できる。宝くじで一等を当てたり、素敵な女性と結婚したり、世界最大の会社のトップや、中世ヨーロッパの王様になったり、一通りやってみたが、最終的には激しくつまらなかった。これは本当に酷い。神さまなんてなるものじゃない。まだ、シュミレーションゲームでひたすら兵士の訓練度上げをひたすら続けてニヤニヤしていた方がよほどマシだ。


要するに全てが分かっていることは、新しい子供用絵本を読むよりもつまらない。


最終的に僕が選択したことは自分がデザインした世界にこれまでの記憶を無くし、一部のデバッグ機能のみを成長に応じて使用可能に出来るようにして転生させることだった。


久しぶりにワクワクする。デバッグ機能はそれでも強力過ぎるので、多少過酷な設定にはしておいた。

頑張れ新しい僕!


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