表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/4

プログラマーの変な方向の覚醒

ここは従業員100人足らずのシステム開発会社。

夜10時を回ったが、ちらほらとデスクに人はいる。

自分もこれからあと3件はバグを修正しておきたいので、終電までに帰れるように気合いを入れている。


毎日気合いが入っているわけでもなく、気がのらない時は、同僚と飲みに行く事も多い。

やはり9時や10時からなので、終電まで愚痴やたわいもない話をして帰るのが、割と好きだった。


などと考えていると、集中力も落ちてきたので、喫煙室へ行く事にする。4人も入ったらいっぱいになる狭いスペースだが、最近では喫煙室がある会社は少ない。喫煙出来るだけで良い方だ。


一服したら、落ち着いて考えることができる時と全く関係ない事を知らずに考えてしまう時がある。

今は後者だった。


データベースのデータ構造と自分書いているソースコードの違和感に思いふけっていたが、データとロジックの関係が、人間の運命の設計図とその結果になるという概念が頭をよぎった。宇宙の真理というか、最果てに何があるのか?そもそも最初は何からはじまったのか?を結び付ける……


 (ビリビリッーーン!!)


 雷というかせいぜいスタンガンレベルだろうか、ビリッと衝撃が頭の上から、つま先まで過ぎる。


知らない誰かの声が聞こえる。

「気づいてしまったようですね。おめでとう。どうぞこの世界を変えてください。私はそれを見させていただきます。この時を待っていました。」

その知的な何かは嬉しそうに僕の頭にメッセージと何かを添付して送ってきた。


そして自分には全てが理解できた、と思ったとき、

時間が止まったような感じとともに、何をすれば何が出来るか、確実に分かってしまった。そしてそれを実行する為のインターフェースは、脳の使われていない部分から頭の中で行使出来る手軽な方法だった。


とりあえず、残りの3件デバッグしてから、たまにいる満員電車でやたらとぶつかってきたり、頑なにに自分の場所譲らない人種をなくすためにも、フレックスタイムが当たり前の世の中に修正してみるか。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ