表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
97/132

97.とりあえず進んでみよう

「夢、なわけないわよね」


流石に立ち話をしながら寝るという高度な芸は残念ながら身に付けていない。


「おでこが痛い」


あのワニもどきがラジの頭を踏み外したおかげで長い鼻をもろにくらった額はズキズキと痛む。


「あ、ノアもいないじゃない! 光? 風に地、ついでに火は?」


腕輪の神器達に声を出し呼んでみるが。


「寂しいじゃないのよ~う」


本当のボッチだ。

どうする私。


「アクシデントに動じなくはなったけど、このパターンは初だわ」


どうしようかと無意識に痛むおでこに手を持っていこうとして指に引っ掛かっていたネックレスが偶然指輪に当たった。


「なんか光ってる」


指輪の石が明るくなったように見えたんだけど。


「あ、やっぱり」


スフィー君がくれた石と指輪の石を近づければ青白い光がうまれる。


「あっ!」


足元に違和感を感じれば、芝生の道が出来ていた。靴のまま踏めば不思議な弾力。突然発生した緑の道はクネクネと先まで続いているようだ。


「これって進むしかないわよね」


私は、仕方なくそのフカフカ道の上を歩き出した。


「原因は、あの子ワニとこのペンダントと指輪に違いない。もう室内での運動会は禁止だわ!」


歩きながらも、お仕置きは何にしようかと呟く彼女は以前よりあらゆる面で成長していた。


「あのワニもどき、何かに活用できないかしら。もふりには固すぎるしなぁ」


そして、後に子ワニに感謝する事になろうとは、この時点では思ってもいないゆらだった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ