表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この連載作品は未完結のまま約8年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

偽の家族と思い出たち

作者:葵衣 碧
 僕――百坂冬花は、高校三年の九月中旬、幼いころからの夢であり目標にしていた会社である<家族構成促進機構>通称FSFOに入社が決まった。
 縛られていた縄から解き放たれ、残りの学校生活を有意義に過ごそうと心に誓った矢先、一件の着信と共に明日からの仕事導入が伝えられる。
 学業に支障はきたさないと保障され了承はしたものの、心の準備ができておらず、自分に自信が持てなかった。
 翌日、目標であるスタート地点に足を運ばせているにも関わらず、その足は重く、終始鼓動は足早に鳴り続けた。
 職場に着き、配属される部署に案内される。
 道中受けた説明によると、配属先は派遣専門の部署で、神埼かんなという班長が指揮をとる神埼班である。
 派遣部署とは、お客様からの要望に応じた人材を、依頼された家庭に家族として派遣させる――FSFOの主な役割を担っている――部署となっている。
 その依頼の内容はさまざまで、親族間での行事代行をはじめ、孫や娘を持てなかった方からの派遣依頼、家族を失った方の心の穴の埋め合わせ。家族からの愛情を受けることができなかった方への愛情提供、思い出作り諸々である。
 一通り説明を終えた案内役の女性は一つの扉の前で足を止めた。
 扉の傍らには、派遣部署神埼班と書かれた看板が添えられており、目的の場所なのだと一目で理解した。
 ここから僕と家族の新たな思い出が始まる。
プロローグ
2016/09/10 22:01
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ