タイトル未定2024/11/12 19:42
見たか、あの子。
目を輝かせて、陣を見てる。
ああ、見てる、神ゼウスの子である陣を見てる、恋してる。
あの子なら出来るかな??
誰も無し得なかった、神殺しを。
ああ、出来るかもしれない。あの子なら。
私の直感は当たるのが相場。
あの子を、こちら側に引き込まねば。
早めがいい。カラスなどに気付かれてはいけない。
私はあの子に期待する。なんせ神を殺せるのは、、、神様が本当に愛した人だけだから。
陣が持っていると言われる鍵は、神の神器3種を開けると言う。
ゼウスの信頼の高さが伺える。
あの神器さえ、手に入れば、我々は、神になれる。
ひゃっほー、神になれる。
我々の世界に乾杯。
うん、何やらよく無い気配が、誰かいや、何者かに見られている。
水晶か何かを通して、こちらを見ている。
気をつけねば。俺は、神とはいえ、殺す事は出来なくても、幽閉する事が出来る道具もあると聞く。
神殺しの一族も存在する。
どうやったら、神である俺が死ぬのかは分からない。
ただカラスの言うように、何か方法が実在する可能性があるのは、知っている。
虹の結晶を探すのに、ここに長居しすぎてしまったかもしれない。
あの男の誘いで一旦、この養護施設に来た。
誠の心がなくば、神の妻にはなれぬ。
清らかな心ではなく、いかに清らかな心に近づこうとしているか。それの方が大事だ。
この施設の子供達は、自分達の人生に自分で責任を追っている。
自立。
難しい言葉だ。自立せねば、ツガイになれぬとは。
結局は、誰かと一緒に歩まなければならぬのなら、初めから、一緒になる世界を作ればいいのに。
俺が作る世界。俺が求める世界。
愛故に神。神故に愛。
人間と何が違う。