表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

1.「死」という概念を知った日

初投稿です.どこまで実話かは,ご想像にお任せいたします.

私から見て,不快なモノはスルーしますのでご承知おきを.

5歳のある日,『死』という概念を知った.


きっかけは同級生の「死ね」という言葉だった.


「ねぇ,死ぬってなぁに.」

幼稚園の帰り道,母に意味を訪ねた.


少し悩んだ後,

『消えてなくなることだ』と説明された.


正直,よくわからなかった.

それでも,魅力的だと感じた事は覚えている.


なぜそう感じたか,

『何もしなくてよくなること』だと捉えたからだ.



3兄弟の,末っ子.

多くのものは望めば手に入った.


足が,速かった.

これは小学校低学年まで通用する最強のステータスだ.


結果,怠惰で我儘な子に育った.

口癖は「面倒くさい」.


我ながら,可愛くないやつだなと思う.

それでも兄さん達は可愛がってくれた.



この日を境に,何か嫌なことがあると

『死にたい』と思うようになった.


母に伝えると,悲しいような顔をしながら

「そっか,死にたいんだね.」と返ってくる.


否定は,今日に至るまでされたことが無い.

これを幸福と捉えるかは,意見が分かれる所だろう.


父には,なんとなく伝えられなかった.

母が悲しむ事を,喜ぶような父では無かったから.


なにより,これが『いいこと』だとは思えなかった.

褒められない事は,伝えないのが一番なのだ.


実際は『逃げ出したい』という気持ちだったのだが,

この時はまだ自分の感情も,よくわかっていなかった.

お読みいただきありがとうございます.

感想は受け付けていますがお返事は基本いたしません.

お話したい方はツイッターまで.気が合えばお話しましょう.

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ