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6 レジスト修行

全員が起きるのを待って説明をって思ったら、探索スキル使用時の騒ぎで全員起きてしまった。


もう、東雲の空だし日が昇るのもすぐじゃろう


皆、目を覚ますため苦そうなの飲んでる


儂は情報処理で頭痛がしてんのに今それ飲んだら絶対吐く自信があると言ったら甘いのにしてくれた


ミンシアも甘いのってハチミツ入れすぎだって


ハチミツ高いんじゃ?って聞いたらアルセリア城の厨房からミンシアが勝手に持ち出して来たんだと


さすが王族出身、怖いもの知らずだ。




アルセリア王国


王都


東西に長い長方形の外壁に囲まれ東側に王城がある


中央よりやや西よりに噴水広場があり街道が南北に抜けている


蘊蓄好きのクミによると、昔はもっと西の火山の麓に位置していたらしいが、西側の火山の噴火により麓にあった旧王都は溶岩にのまれたらしい


その教訓から今の王都は火山から離れた東側に作ったそうだ


それで、火山から一番遠い最東端に王城を造ったわけか




その城の外壁の南側に人質が捕らえられてる屋敷があった


高さは1階平屋で森に隠れるよう低めに造ってある


1階は兵士と言うにはあんまりなガラの悪い連中が警備していた


おそらく人質抹殺命令を出しても躊躇なく遂行するような連中だろ


地下に牢屋があって人質は全員そこに居た


地下に降りてすぐ右側にミノルにそっくりな13歳の少年が居た


探索に神眼ついてたせいで年齢も名前も丸見えだ姓がハヤカワだし間違いないだろう


奥の牢のベットで寝たきりの18歳の少年、彼がミンシアの兄であろう姓も同じアグラベルだしな


通路を挟んで逆側の牢にカンザキ夫妻


と言うことは、ミノルの弟サトル君の牢の通路挟んで逆側の牢に居る女性ミチコさんがムサシさんの奥さ


ん!?


16歳って若!!


まあ、世界も国も違えば法律も変わるので何も言うことはないがの


あ、ムサシ殿が赤くなった


これで居場所はわかったし救出作戦をどうするかだが


『見張りのゴロツキは問題ないが、ミンシアのお兄さんが自力で歩けなそうなんで、背負って来ることになるがその状態で追手が掛かった場合ちょっと辛い』


『他の人質の方も長年の牢屋生活で筋力は低下していて走るのは無理じゃろうの』


『そうなるとサポートに2人は欲しい』


「んーメディア様、首輪解除の時間ってどのくらい掛かります?」


『解析は終わってるんで直接触れられるなら2秒かの』


「触れられないとどうです?」


『直接触れてないってことは、地面を通して意識を飛ばし解除になるんでそれだけ時間も延びるぞ1メートルで3分位じゃ』


「じゃあ、城の外から謁見の間に居る我々の解除は…」


『遮蔽物があると更に延びるからの…1日以上じゃ』


なかなか良い案が出なくて煮詰まってしまう


『儂に1つ案がある、但しカネが要るがの』


『冒険者を雇う、王の息の掛かってない冒険者をな』


別に王に喧嘩吹っ掛けたり城に攻め居る訳じゃない


依頼内容は


森にあるゴロツキのアジトから人質の救出


嘘は言っていない


ゴロツキの親玉が国王ってだけで


そこを伏せてるだけでアジトも人質も本当の事じゃからな


『問題は冒険者を雇うカネと御主等の首輪をどうするかだが』


『首輪で操られ御主等自体が追手になって人質に手を掛けたんじゃ後悔してもしきれんじゃろ』


『そこで…』


勇者の首輪にちょんと指先を着け


ピシッっと音がなり細かいヒビが入る


『アラームに引っ掛からん程度に壊した、まだ操れるが強制力は弱くなってるはずじゃ』


他の首輪も同じようにヒビを入れてやる



『生きて無事大切な人に会いたいなら死ぬ気でレジストしてみせい』




王都まで途中村と町を挟んでの7日の予定で、ここから一番近いアマス村まで2日、アマス村からサビリアの


町まで3日、タンザスの町から王都まで3日の計7日行程である。


9日位までなら遅れても大丈夫だとの事で、それぞれアマス村とタンザス町で1泊ずつすることにする。


町や村の中で魔法を使う訳には行かないので、その日は丸々休暇になる


なぜ修行もできない村や町に1日づつ行程をとると言うのは、精神疲労は回復しにくいからである


体力みたいに寝れば回復って簡単に行かない


酷いと躁鬱になりカウンセリングや投薬で長く治療に専念することになる


そうならない為にもリフレッシュ休暇が必要になるのだ


特にちゃんとした宿屋の休憩なら夜番の心配もないで朝までぐっすり眠れる


夜襲がない、そう言う細かい心配事が減るだけでも精神回復は違う


レジスト修行しながら遅めの移動で向かっている。


レジスト修行は実際の操心呪文を儂が掛け、4人が抗うと言うのを繰り返す。


手に墨を持たせ、抗えないと顔に×マークを書くかせると言う感じでやってるのだが

全員顔が×だらけになってしまった


もう書くとこ無いし


『どうしたー、その手の墨がナイフなら死んでるぞー、もっと気合い入れてレジストせんかー』


棒読みで言ってみるも反応がない


あ、眼に力がない


まあ精神的疲労が半端ないわな


自分では書きたくないのに勝手に手が動き顔に×つけていくんだから


耐性値が低ければ低いほど、完全に掛かり意識さえなく書いていくので、返ってそっちのが精神負担少ないかもしれんがの


気がついたら×が顔にみたいに


でもそれじゃあ耐性修行にならんのじゃ


抗って抗いつくして耐性ついていくのでの


死んだ魚の目で昼食をとる4人


昼食ぐらいゆっくり食わせてやるか


食事の要らない儂は近くの森を散策する


さすが異世界、知らん植物の宝庫である


神眼で鑑定しながら珍しいキノコや草花を見て回る


『ほう毒キノコかどれどれ』


口に放り込んで咀嚼する、このピリッとする感じがアクセントになりまあまあイケるの


全耐性異常無効持ってるので平気で毒キノコ食ってますが良い子は真似しないでね


え?神眼鑑定があるのに無駄だって?


違うんだなぁ


神眼鑑定で出るのは名称と毒の効果であって味までは書いてない


だったら自分で食べてみるしかあるまい


と色々と口に放り込んでは味を堪能する


このサルクルイってキノコ甘味があっていけるな、ちょっと目の前がチカチカするがの


お、また珍しいキノコ発見


少し離れた木の根元に、1メートル以上はある巨大な白い楕円形のマッシュルーム発見である


神眼鑑定



名称 ドラゴンの卵

キノコじゃないし


卵?


これは…


これは巨大プリンを作れって言うお告げか!?


とりあえず抱えて持ち帰る


大収穫だな




「そろそろ出発しよう」


昼食を終え顔の墨をぬぐい一息ついたんで片付けを始める。


「メディア様どこいったのよ?」


「あれ?少し前に森に入っていったよ~」


「森へって…え!?」


森の方に目をやると大きな卵がこちらに向かってくる


「何だあれ!?卵が歩いてる!?」


「うあ~新種かな~」


「そんな見たことないし聞いたことないわよ」


「いや待て、あれメディア様じゃ?」


そうなのだ、元々背丈の小s…もとい軽量コンパクトな儂が1メートル超えた卵抱えると卵の影に隠れてしまい


卵が歩いてるように見えるらしい。


『誰が歩く卵じゃ』


「どうしたんですか?それ…」


『うむ、森に落ちていたので拾ってきた』


「大きいですね、何の卵だろ…ロック鳥かな」


『いや、神眼の鑑定ではドラゴンって出たぞ』


「ドラゴン!?あの空を飛んで火を吹く奴ですか?」


『この世界のドラゴンがどうだかは知らんが多分そうなんじゃ?』


「それにしても、森にドラゴンの卵って珍しいですね、元々ドラゴンって卵産むときは雌が無防備になる為に、雄が餌を求めて出払っても身重な雌を守れるよう、空を飛ばないと近づくのが困難な険しい場所で、尚且つ暖かい処…、火山帯の洞窟とかに居を構えるって聞きますけど」


久しぶりに出たな蘊蓄娘め


「で、どうするんですかソレ」


『これか?これでプリンを作のじゃ!』


ええ!?


全員の驚きがハモる


「え~食べちゃうの?」


『うむ、本来火山帯にあるはずの卵が森にある時点で、儂にプリンを作れという神のお告げに違いない』


「神様はあんたでしょ」


呆れ顔でツッコミが入る


『あ、ロープ少しわけて貰えるかの?』


まあ、持っていくことにする、置いて行っても他の魔物に食われるだけじゃろうし




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