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体質が変わったので 改め 御崎兄弟のおもひで献立  作者: JUN


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チビッ子編  神社の猫さん(4)猫の挨拶

 怜と直が子猫を見付けた近くで強盗事件が発生しており、あの軽トラックは、犯人が使った盗難車だったのだ。

 そして警察官は軽トラックを探して山に入り、付近を捜索中に、怜と直を見付けたのである。

 それと家族から幼児行方不明の届けは出されており、連絡をいれるとすぐに家族が駆けつけて来たのはそのためだ。

 怜と直は子猫を見付けた所から順番に話したが、巫女と猫のくだりで、皆、妙な表情になった。

 そして、怜と直に菓子パンと牛乳を与えている間に、家族の皆を集めて、警察官が説明をした。

「――というわけでして、埃の上にはあの2人の足跡しか残っておらず、巫女も猫もいなかったとしか思えませんし、牛くらいの大きさの猫というのも、ちょっと考え難いと……」

 家族達は顔を見合わせた。

「まさか、幽霊が助けてくれたの?」

 それに、そうだとも違うとも、誰も答えられない。

「まあ、誰にせよ、お礼を言っておこう」

 司が言う。

「礼って?」

「その神社に、お供えを持って行けばいいんじゃないかな」

「ああ、そうね」

「その後で、2人には説教だ」

 皆が怜と直を窺うと、2人は上機嫌で、猫の形のクリームパンを食べていた。


 お饅頭と牛乳を持って神社へ行き、全員でお礼を言った後、怜と直は、叱られた。

 そして逃走した強盗犯は、山の中で見付かったが、

「巫女さんと化け物みたいな猫が追いかけて来る」

と怯えていたという。


 怜は家で大人しく絵本を読んでいた。買ってもらったばかりの『長靴をはいた猫』だ。

「猫かあ。あの猫さん、どこに行ったのかなあ」

 ふと、いなくなっていた猫の親子を思い出して呟くと、大きい猫に舐められたように、頬に、ざらざらとした温かいものがかすめた気がした。

「え?猫さん?」

 振り返るが、猫などいない。

 それでも、大きい猫がいたような、そんな気がした。

 本人ですらも知らない、これが怜と直の、初めての霊体験である。




 


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