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体質が変わったので 改め 御崎兄弟のおもひで献立  作者: JUN


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チビッ子編 / 文化祭は大冒険(2)迷宮

 怜は父に抱かれて、学校へと来た。

 何だかわからないが、たくさん人がいる。それに、バーゲン会場のように活気があった。

 しかし兄は「お祭り」だと言っていた。

「降りる」

 怜は下ろしてもらい、自分の足で、学校への第一歩を踏みしめた。

(屋台はどこかな。にいたんはどこかな)

 入場受付のあるゲートという密集地帯を抜けると、やっと周囲を怜の身長でも見えるようになった。

「にいたんは?」

「先にお兄ちゃんのところに行く?」

「行く!」

「怜、お兄ちゃん、どこだっけ」

「3!」

 父と母はプッと吹き出し、手を引いて歩き出した。

 模擬店やら展示やら、色々な出し物があり、どこもかしこも混雑している。演劇や演奏は体育館だが、それは怜には無理そうだ。

「テレビの人?あ、お姫様!」

 仮装している生徒を指さして言うと、指された生徒は嬉しそうに、満更でもない顔で笑って手を振る。

 怜はかなり楽しくなって、いい気分でそこに着いた。

「ここだぞ」

 ピタリと足を止める。

「ここ?」

 怜は入り口を見た。おどろおどろしい雰囲気が、幼児にも伝わって来る。しかも、悲鳴が聞こえて来るではないか。

 怜は父と母を見上げ、確認した。

「にいたん、ここ?」

「そうよ」

 ちょっと怖いが、大丈夫だ。兄がいるのなら、怖い物は無い。

 怜は両親と一緒に列に並び、順番が来ると、意気揚々と足を教室へ踏み入れた。








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