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ネトゲキャラクター達の本音 ~居酒屋での語らい その3~

今回は主に「ござる」視点。今までも割とそうだったけど今回もそうです、はい。

「私に勝つにはその雑魚ステータスをせめて10倍にしてからくるのね」


 そういいながら美羽の後ろ襟を掴み、闘技場からワープで雪姫が帰ってきた。ちなみに美羽は完全に目を回しており、所々凍っている。いつも通りである。


「レジェンド武器盛りまくってステータス10倍にしてもPSプレイスキルで勝てないから無理だろ」


 烈火がダウンしてる美羽の頬を軽くペチペチと叩きながら言う。

 キャラごと強さは勿論ステータスに左右されるが、他に操作するプレイヤーのPS、つまりはゲームセンスも影響する。上手な立ち回りをプレイヤーがすれば、キャラクターもその動きを常に経験できるので、ただ単に強い武器を装備して高ステータスにしても、ランカーになれるわけではない。

 その点、美羽のプレイヤーは上手ではあるが、とびぬけているわけではない。反面、雪姫のプレイヤーは圧倒的センスと経験がある。


「当たり前じゃない。マスターはこのギルドで最強のプレイヤーに決まってるんだから」


 「なら誰も勝てないのでは・・・?」という素朴な疑問をござるが呟くが、周りはそんな事どうでもいいらしく、「美羽をたたき起こして飲み直しじゃー!」とクージが叫びながらジョッキを煽り、烈火が「酔いつぶれない程度でお願いしますぜ」といいながら店員にビールを頼んでいた。



「うぅ・・・頭痛いしなんか所々感覚無いんだけど」


 叫び声で起き、雪姫が「私の分払っといてね」と言う。そこに鬼灯姫が「私たち中のプレイヤー同じだから頼むわ~」とすり寄ってきたため、「雪姫に貰った負傷治してくれたらね」と返す。「お安い御用さ~」と治癒魔法を美羽にかけて、ついでに店員に莫大な数の注文をして戻っていった。


「今日もご苦労だったのぉ。それ、メニューだ。クージ殿と烈火殿はまだまだ飲むようだし、お主も多めに頼んどけ」


 そう言ってメニューを渡してくるござるに「そうね、飲みつぶれる勢いで頼むわ」と返す。たまには昭義と飲もうと思い視線を向けると、昭義とござるの席に空の一升瓶が2本ほど置いてあるのを見て、5分も一緒に飲めそうにないなと思い、クージ達のところへ行くのであった。



 美羽がクージ達の元へ行き、どんちゃん騒ぎに加わったのを見届け、ござるは元居た昭義の向かいに座った。


「今日も派手にやられていたが、美羽は大丈夫そうだったか?」


 昭義がおちょこに酒を注ぎながら聞いてきた。


「まぁ今日も盛大にやられて気絶していたが、あの通り今はクージ達と派手に飲みあっておる。今日も烈火殿とワシとお主で介抱かの」


 「そうか」と短く返事をし、ホッケを食べていたが顔が若干だが笑っていた。

 昭義は一切関与しない立場、所謂傍観者をいつも決め込んでいる。しかし内心では皆の事を気にしている。恐らく昭義自身、自分が独特の雰囲気を纏っており、関わると空気が微妙になると思っているんだろう。美羽達は気にしないだろうが、昭義本人が気にしてしまうのでどうしようもない。


「そこまで気にするのならば、さっきのワシのように直接話せばよかろうて」


 もう何度目かも分からない助言に、昭義もいつも通り苦笑いしながら「そうもいかないのさ」と返事をする。そんないつも通りの流れを内心では楽しみながら、互いに酒を煽っていると鬼灯姫が酒を片手にやってきた。ちなみに洋酒だ。


「あんたらいつも同じ様な雰囲気で同じ様な顔して飲んでるわね、まぁあたしらも人の事言えないけど」


 そんなほろ酔いの鬼灯姫の後ろでは、雪姫と秋姫がどちらがより中のプレイヤーに愛されているか言い合っており、今にも戦闘が起きそうな雰囲気を出していた。


「いつもの事ながら、2人は犬猿の仲ですな。あそこまでいくともう夫婦どうぜ・・・」


 言い終わる前に串が左頬と右頬をかすり、後ろの壁に共に7割ほど刺さった。方角から見て雪姫と秋姫がほぼ同タイミングで投げてきたようだ。タイミング的にもやはり夫婦だが、突っ込まないでおく。


「と、いうわけで私もあんたらの席に加わるわ」


 鬼灯姫がそう言いながらグラスと酒を空いてる所に置いた。鬼灯姫も中のプレイヤーの事は好きだが、どちらかというと友達ポジションらしく、あの2人のようにいがみ合いはしない。


「クージ殿の所でもよかろうに、毎度こちらに来ますな。面白さで言えばあちらの方が数十倍もあるでしょうに」


 そんな問いに鬼灯姫は短く「うるさいし、大体バーゼンと美羽が介入して巻き添え食らうのは目に見えてるわ」と言いながら視線をクージ達の方へ向ける。

 案の定クージが仲裁に入ろうとして雪姫の裏拳を顔面に食らって壁にめり込んでおり、美羽は「お、夫婦漫才が始まったな!」と言うなり、秋姫の投げた空の灰皿が顔面にめり込んでいた。ちなみに秋姫は近接職のランカーなので投擲や格闘は死ぬほど痛い。

 美羽の言葉を皮切りに「今日こそ決着をつけましょう」と秋姫が立ち上がり、「いいわよ、いい加減目障りなのよね」と雪姫も立ち上がる。そしてテレポートで演習場に飛んだ。


「よっしゃー!今日も賭けをやるぞぉ!ワシは秋姫に1M(100万)じゃ!」


クージが大声で言い、それに「私も秋姫に5M!」「勝率的にやっぱ雪姫だよなぁ?」などと顔が赤くなった美羽や烈火が言い、思い思いに賭けていく。


「さて、ワシらも賭けにいくとしますか」


そう言うと、「酒代浮いてるし、やりますか」「私だけしないというのも変だしな」とまんざらでもないような2人と一緒にクージ達の元へ行った。

最後まで読んでいただいてありがとうございます。

その4で完結予定です。予定なのでその5がでるかもしれない。ガバガバ予定ですが許して・・・w

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