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ネトゲキャラクター達の本音 ~居酒屋での語らい その2~

色々な環境の変化により、かなり時間にゆとりができた為ゆっくりですが再開します!w

「珍しく1人で出ていったと思ったら・・・呼ばれたなら私たちにも一声ぐらいかけなさいよね」


烈火がGDで連絡した5分ほど後、秋姫あき鬼灯姫ほおずきと共にため息交じりに言いながら店にやってきた。後ろでは鬼灯姫が「そだそだー」と適当に言いながら入り口で受け取ったメニューを見ていた。


「連絡が来たのは私。文面にはあなた達2人も呼んでくれとは書いてなかった。ただそれだけの事。」


どんぶり1杯あった激辛ラーメンは残すところ3割となっているが、雪姫ゆきは汗の1つもかかず、涼しげに返事をしていた。


「あいっかわらず雪姫は不愛想ねぇ。そんなんだから今日もマスターに選ばれずにこんなところにいるのよ、ハハハハ!」


「は?」と絶対零度の眼差しをしている雪姫に、完全に酔っぱらっている美羽が「口も悪いとは、おぉ怖い怖い」と更に油を注ぐ。そんな現場を昭義あきよしとござるは見守るかのように笑いながら、クージは野次馬の如く笑い、烈火は呆れ、バーゼンは仲裁に入ろうとする。秋姫と鬼灯姫はどこ吹く風と言わんばかりに店員に注文をしている。店員もまたか、と思いながら放置して秋姫達から注文を取っていた。


「魔法分野ランカーである私に喧嘩売るっていうことがどういう事か、教えてあげる」


雪姫はそう言って立ち上がり、美羽の目の前へ。そして雪姫の周りは本人の眼差しの如く冷気に満ちていた。その冷気を利用してクージと烈火はビールを冷やしており「今日も良い冷え具合だな!」「今日は一段と冷えてるわ」と言いながら2人してビールを一気に煽っていた。


「魔法なんて遠距離メインの後方支援が、最前衛を務めてる私に勝てると思ってんのぉ?」


「演習場いくぞぉ雪姫ぃ!」と叫びながら2人はGDを使って演習場へテレポートしていった。


「美羽も学ばないですなぁ。今まで一度たりとも攻撃が当たったことも無いどころか、瞬殺されているのに」


そう呟いたござるは、いつの間にか昭義の向かい側に座って一緒に料理をつまみながら日本酒の冷を飲んでいた。余談だが、ござると昭義はこの中で一番アルコールに強い。その為、介抱や後処理といったものを毎度やっている。


「あれが美羽のコミュニケーションの取り方さ。それに喧嘩するほど仲が良いっていうじゃないか」


「そうそう、美羽だってアホじゃないんだから勝てないってことは分かってるさ。あいつなりの気遣いだろうよ。雪姫は中のマスター以外一切気にしないから、美羽の気遣いに気付いているかは知らんがな」


昭義の説明に烈火も頷きながらこちらへやってきた。その手には演習場の映像が映し出されており、案の定、体の所々が凍って壁に埋まりかけている美羽と腰に手を当てて、中央から見降ろしている雪姫の姿が映っていた。

烈火の話だと、開始と同時に全身に冷気を食らって怯み、その隙に詰められ、腹に蹴りを食らってノックアウトさせられたらしい。


「な~に、美羽もう負けたの」


鬼灯姫が興味が有るか無いかよく分からないトーンで串カツ片手に訪ねてきた。そんな鬼灯姫に烈火が「2秒でノックだよ」と笑いながら返した。秋姫は「だらしないわね」と鬼灯姫と同じ様なトーンで返事をした。


「美羽が負けたってことは雪姫のやけ食いやけ酒がまた始まるのか・・・」


バーゼンが戦慄しながら言った。


「まぁいつも通りなら、雪姫の分は美羽の奢りになるからな。問題は雪姫が暴力的かつ絡み酒という事だ」


「いつもの流れじゃない。秋姫、私たちもついでに奢ってもらおうよ」


烈火がもう慣れた顔し、鬼灯姫はついでに奢ってもらう算段を秋姫と話し合い始めるのであった。

読んでいただきありがとうございます!

あんまり長いと疲れると思い、今回から1000~3000字をめどに書こうと思います!

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