さあ、どこでしょう?
「ねえ、ここってどこだろう」
「聞かれても知らないわよ!そもそもあんたの『どこへでも行けるドア』がここへつれてきたんでしょ!」
「すみません・・・」
しかし、本当にここってどこだろう。なんか所々で魔法使ってる人いるし。服も俺らと違ってものすごくジャラジャラしていて、それでも派手過ぎない服。顔は欧米人っぽい。
そして貧しそうな服を着た少年少女とその足首についた鎖。
「あの鎖ってなんだろな。」
「なんだろね。」
「奴隷かな。」
「そんなわけないだろ。」
「ものすごく俺らを見ているよな。」
「服のせいかな?」
人々はじーーーと俺らを見てひそひそ話をしている。
なんか居心地が悪い・・・
ねえ、誰か助けてくれるかな、俺たちを。
ものすごくいじめられている子供みたいになっています。
よし、逃げよう。
「琴音、あっちに逃げよう。」
「そだね。逃げたほうがいいような気がする。」
そうして俺たちは、その視線から逃げた。
◇
随分と逃げた。もう痛い視線はない。
「ここまでこれば大丈夫かな。」
人気がない。随分町から離れたようで道が汚くなっている。
「「「ギャーーーーーーーーー」」」
どこからか悲鳴が聞こえる。
「琴音、ここで待ってろ。」
「え、ちょっと待ってよ。」
俺は琴音を残して、悲鳴のするほうへかけていった。
いつも投稿遅くなってすみません。