美少女忍者の一芝居
それ以上に、演劇部の文化祭上演トークは理解不能だった。
倫堂学園、レベル高すぎ。
あたし、来年、ここにいるかな……。
大丈夫、たぶん……と、思う!
とにかく、この3人が中等部の2年生だってことは分かった。
聞き込み、開始。
「あの、先輩?」
え、という顔で見上げる3人の2年生。
唐突すぎたかもしれないが、ここまでは想定内。
ここで不審人物になっていけないのだ。
あたしは、 おずおずと尋ねた。
「私、三好先輩に憧れてここに入ったんですけど……」
生真面目で内気な1年生が思い切って見ず知らずの先輩を頼った、ってシチュエーションだ。
もちろん、あたしは「三好先輩」も「葛城先輩」も知らない。
葛城センパイが高等部の女子だっていうことは、今朝見た通り。
すると、そういう趣味じゃない限り、三好センパイは高等部の男子だ。
で、どっちも高等部の演劇部員。
たぶん、つきあってる。
……ってなわけで。
あたしは三好センパイに憧れる下級生を演じてみせたのだった。
当然のことながら、3人が3人、しげしげと瑞希を見た。
だが、きょとんとした顔には、どう見ても悪意はない。
しばし、沈黙の時が流れた。
やがて。




