36手目 集結する乙女たち
※女子高生たちが、ジャビスコ杯に出るメンバーを集めるお話。
「それでは、H県高校将棋連盟、定期連絡会を終わります。なにか質問は?」
ないんだな、これが。
「……では、お疲れさまでした。解散」
さてさて、私の名前は、西野辺茉白。
ソールズベリー女学院2年生、将棋部主将。
ま、ひとつよろしく。
つまんない会議も終わったし、いよいよ本題に移ろうか。
「晶子ちゃん、晶子ちゃん」
私は、髪のお化けみたいな少女に話しかけた。
この女、プ○キュアのキュアマ○チみたいな髪型してるよね。
なんか気が強そうだし。
お手入れはどうしてるのかな? 嗅いだら、くさかったりして。
「ん? なんか用?」
さっきもらった、ジャビスコこども将棋祭りのチラシを差し出す。
「ああ、出る気?」
「もち、景品もいいからね」
家電だよ、家電。パソコン3台。転売してもよし。
「で、私に話しかけたってことは……誘ってくれるわけ?」
「んー、いろいろ考えたんだけど、晶子ちゃんでもいいかな、って」
「『でもいいかな』って、なによ。選択肢が少ないくせに」
そうそう友だちが少なくて……って、なに言ってんのよ、こいつ。
「べつにぃ、晶子ちゃんじゃなくても、いいんだよ?」
「へぇ、じゃあ、代わりにだれを誘うの?」
……………………
……………………
…………………
………………
「アッハッハ、ぐぅの音も出ないのね」
「ぐぅ」
「まあまあ、怒んないでよ。出てあげるから」
なによ、その上から目線は。
私のほうが、圧倒的に成績いいんだからね。県代表経験者なんだよ。分かる?
「ま、それはおいといて、3人必要なんじゃないの? あとひとりは?」
そこだよ、そこ、問題は、そこ。
「素子ちゃんが、出てくれないの」
「早乙女さんは、チーム戦に出たことないでしょ。なに考えてんの?」
くぅ、素子ちゃんが出てくれれば、ダントツで優勝候補なのに。
「ほかに、だれかいそう?」
私が尋ねると、晶子ちゃんは腕組みをした。
「いくらでもいるんじゃないの? 同学年で固めるとして、獄門の前空さんは?」
「あんな無口な女、イヤだよ」
3年に1回しかしゃべらないって、おかしいでしょ。
「本榧の土居さん」
「暑苦しい」
「友愛塾の志摩さん」
「怖い。人殺してそう」
「じゃあ、学年下げて、天堂の不破さん」
「タバコくさい」
「七日市の正力さん」
「口うるさい」
晶子ちゃんは、じっとりとした目つきで、首をかしげた。
「あのさぁ……好き嫌いし過ぎっしょ。人間関係は、大事」
「そりが合わないんだもん。しょうがないでしょ」
「いや、だって、ほかに……」
そのときだった。私のうしろで、カリカリという音が聞こえた。
げぇ……これは……。
振り返ると、めちゃくちゃキモイ眼鏡女が、爪を噛んでいた。
「い、いま、私の名前、挙げてなかったでしょ……ッ!?」
あたしは叫ぶ。
「出たーッ!」
「な、なんで、そういう言い方するのよ……ッ?」
だってキモイんだもん。
私の反応とは対照的に、晶子ちゃんはパンと手をたたいた。
「おっと、まだいたわね。みどりちゃんでいいじゃない」
「いいって、な、なにがよ……ッ?」
「ジャビスコこども将棋祭り、一緒に出ない?」
ちょ、なに勝手にさそってんのッ!?
「ふ、ふん……私の力が必要ってわけね……ッ」
「ないないないないない、全然ない」
「そう、必要なの、だから出場して」
「こいつと一緒に出るくらいなら辞退するよッ!」
「な、なんか言ってることが違うけど……いいわよ……ッ」
ノー! 絶対にノー!
じたばたする私を、晶子ちゃんはうしろから羽交いじめにした。
口もとを押さえられる。
「というわけで、茉白ちゃんもOKみたいよ」
「むごぉ……」
「よ、よろしくね……ッ」
○
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私の名前は裏見香子。駒桜で将棋が一番強い女……と言いたいんだけど、とうとう3年生になって、受験勉強に追われる日々。ああ、棋力が下がる……個人戦は、不破さんにうまくやられちゃったわね。全盛期の私なら、あんな不良少女、こてんこてんに……っと、こんなこと考えてる場合じゃないわ。勉強、勉強。
「なになに、数列a,b,cは等差数列で、公差は正。a+b+c=45、abc=3135のとき、a,b,cの値を求めなさい、と」
こういう問題は、ちょちょいのちょいと……。
数学は得意科目なのよ。
ヴィー ヴィー
ん? 携帯が鳴ってる? しかも電話?
……もう夜の9時なんだけど。
こういうときの電話は、緊急事態かもしれないから、心臓に悪いのよね。
ヴィー ヴィー
はいはい、出ますよ。出ればいいんでしょ。
……え? 南海さん?
私は発信者にびっくりして、すぐ電話に出た。
「もしもし?」
《もしもし、香子ちゃん? ごめんねぇ、夜遅くに》
「いや、べつにいいんだけど……なんか用?」
南海さんは、H市ソールズベリー女学院の知り合いだ。まあ、知り合いっていうか、半分友だちに近い関係。外見はスポーツ少女って感じだけど、将棋も強い。H県高校竜王戦で当たった相手だ。それ以来、たまに会っている。
《実はさあ、5月5日に、H市で将棋祭りがあるんだけど、出ない?》
「将棋祭り? ゴールデンウィークに?」
《そうそう、チーム戦でさ、3人必要なんだよね。どう?》
いきなり言われましてもですね……。
「3人制なの? もうひとりは?」
《ゆずっち》
鐘ヶ峰の乃々村さんか……昨年度の、H県高校将棋連盟副支部長だ。
「乃々村さんの了解は取ってあるの?」
《もち、っていうか、言い出したのゆずっちだし》
そういうオチ。
「んー……ゴールデンウィークかぁ……そりゃすこしは遊びたいけど……」
《大丈夫だって、1日くらい将棋指しても、落ちないよ》
さすがはソールズベリー、進学校の余裕。
ま、1日息抜きして合否が決まるラインでもないのよね。
「その面子なら、オッケーよ」
電話の向こうがわで、パチリと指を鳴らす音が聞こえた。
《そうそう、そうこなくっちゃ。詳細はHPに載ってるから、確認よろ》
「準備はなにもできないから、そこは前提で」
《オッケー、自分らも、べつにしないから。ところで最近……》
○
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お花の「お」は、お花の「お」〜♪
桐野花ですぅ。おひさしぶりですぅ。
今日は、忍ちゃん、丸子ちゃんと一緒に、本榧市でショッピングなのですぅ。
「ルンルンですぅ」
「お花殿は、いつみても幸せそうだな」
「もちろんなのですぅ」
これだけ天気がいいと、踊らずにはいられないのですぅ。
ちなみにぃ、このポニテのカッコいい女の子が、神崎忍ちゃんですぅ。
本物の忍者さんですぅ。
お花が踊っていると、うしろから、
「通行人には気をつけてくださいね」
と注意されちゃいましたぁ。
この眼鏡をかけたちっこい女の子が、吉備丸子ちゃんですぅ。
なでなで。
「あの……なんで頭なでるんですか?」
「お人形さんみたいなのですぅ」
「なんか、バカにされてる気もしますが……」
バカにしてないのですぅ。かわいがってるのですぅ。
「ところで、お花殿、丸子殿、この触れ書きは見たか?」
ふれがきってなんですかぁ? ……あ、チラシのことなのですぅ。
「じゃびすここどもしょうぎまつり……読めたのですぅ」
丸子ちゃんもメガネをあげさげしながら、
「ああ、これですか。ネットでも宣伝されてましたよ」
と、ものしりなのですぅ。
さすがは丸子ちゃんですぅ。
「将来は、キャリアウーマンでお局さまなのですぅ」
「ほんとにバカにしてませんよね?」
「どうだ? 拙者らも参加せぬか?」
ほえぇ、なぐり込みなのですぅ。
丸子ちゃんはちょっとイヤそうですぅ。
「3年生にもなって、出るんですか?」
「三年生だからこそ、だ。今年は日日杯もあるが、拙者らは出られぬからな」
日日杯っていうのはぁ、中四国地方のおっきな大会なのですぅ。県代表経験者しか出られないのですぅ。
「お花は出られまぁす」
「プチ自慢ですね」
「ふえぇ……事実を言っただけなのですぅ……」
「どうした? 都合が悪いのか? 悪いなら、ほかを当たるが」
「お花は、もちろん出まぁす」
楽しそうなのですぅ。それにぃ、友だちが遊んでくれなくて暇なのですぅ。
3年生って、思ってたよりさみしいのですぅ。
「拙者も、すでに就職が決まっていてな。時間が有り余っている」
すごいですぅ。
丸子ちゃんはちょっとびっくりしてますぅ。
「え? どこに決まったんですか?」
「内閣府隠密課だ」
「えぇ……そんな組織名、聞いたことありませんが……」
「影の諜報機関だからな」
とかなんとか言って、ぺらぺらしゃべってるのですぅ。
特定秘密保護法で、しょっぴかれちゃいまぁす。
「で、どうする? 丸子殿は辞退か?」
「そうですね……まあ、1日潰れるだけですし、出ます」
えへへぇ、この3人は、いつも一緒ですぅ。
「チーム名とか、ないんですかぁ?」
「必要だ。登録せねばならん」
「だったらぁ、『お花と愉快な仲間たち』にするのですぅ」
……うにゅ?
なんかこのシーン、デジャブなのですぅ。
どこかで、同じことを言ったような気がするのですぅ。
「なんで個人名を入れるんですか?」
「お花はぁ、お花の名前が大好きだからでぇす」
パパとママがつけてくれた、とってもステキなお名前なのですぅ。
「だからって、チーム名に入れていいと思ってるんですか?」
「思いまぁす」
「ふむ、この面子で一番強いのは、お花殿だ。それでよかろう」
さすがは忍ちゃん、いい子いい子なのですぅ。
「片仮名と羅馬字が入っていないのも、印象がよい」
「神崎さんらしいですね……」
登録は忍ちゃんに任せて、お花は牙を磨くのですぅ。
将棋指しはオンナノコオンナノコしていても、盤の前では狼さんなのですぅ。
みんなみんな食べちゃうのですぅ。ワオーン。
○
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アイヤー、はじめましてアル。習圓ヨ。
日本に留学して3年目、日本語完璧アル。
よろしくネ。
「というわけで、郭子ちゃん、礼子ちゃん、よろしくアル」
こっちのぽっちゃりが郭子ちゃん、大人びてるのが礼子ちゃんネ。
「よろしくって、なにが?」
「郭子ちゃん、とぼけちゃダメヨ。メールにちゃんと書いたアル」
「喫茶店の名前と地図以外、中国語で読めないんだけど……」
「日本人なら漢字のニュアンスで分かるネ!」
ぽんぽんと、礼子ちゃんが肩を叩いてきたアル。
「茶番はそれくらいにしとき。うち、遠くから来てんねんで」
「じゃ、ジャビスコ将棋祭りに出て欲しいアル」
……………………
……………………
…………………
………………
なんで黙るアルか?
日本人特有の沈黙、怖いからやめて欲しいアル。
「イエスかノーくらい言って欲しいネ」
「習さんと志摩さんには悪いけど、このメンバーだとキツくないかしら?」
「そんなことないアル! 郭子ちゃんだって強いアル!」
郭子ちゃんは、きげんをよくしたネ。ちょろいヨ。
でも、礼子ちゃんは……。
「前回の竜王戦、うちと習ちゃん1回戦負けなんよね」
「市代表で十分ネ。H県に30人もいないアル」
「20人おれば十分やろ……6チームも作れるねん」
うぅ……礼子ちゃんは、妙に慎重アル。
「礼子ちゃんだって、強いアル。去年の1回戦負けは、たまたまネ」
「命の取り合いなら負ける気せえへんけど、将棋は水もん」
なんでそんな怖いこと言うアルか?
命の取り合いなんて、アタシしたことないヨ。
「賞品もすごいネ。パソコンもらえるアル」
「このまえ買い替えちゃったのよねぇ」
「うちも要らんわ」
「アタシが転売するから、現金で山分けするアル!」
女子高生には大金アル。もちろん手数料は差っ引くヨ。
「優勝できたら、よね。交通費で足が出ちゃいそう」
あぁ、なんでこんなに醒めてるアルか!
日本人、変なところで守って変なところで攻めてくるから困るヨ!
「まあ、中国さんにはお世話になっとるけぇ、うちは出てもええよ」
これは意外アル……礼子ちゃんが先に折れたネ。
「んー、礼子さんが出るなら、私も出ようかしら」
「そうそう、3人で出るアル」
中盤ぐだったけど、これでメンバー確保できたヨ。ひと安心。
「不入虎穴、焉得虎子、大暴れするアル」
「死人が出んとええけどな」
だから、なんでそんな怖いこと言うアルか?
○
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あぁ……だりぃ……。
高校に入ったのはいいが、することねぇな……天堂って、将棋部があるのかと思ったら、将棋サークルなのな。部室がねぇ……捨神の兄貴は、ピアノのレッスンでいねぇし、他のメンバーはよえぇし……帰るか。
あたしは鞄を持って、校舎をあとにした。
途中で、妙にそわそわしてくる。
「……ニコチン切れだな」
あたしは、キョロキョロと当たりを見回す。
このへん、おまわりがいるからな……あそこのトイレにするか。
公園のトイレで吸うってのは、あんま好きじゃないんだけどさ。
ここは多少キレイだし、我慢もできる、と。
ガチャン
便器に腰をおろして……ガサゴソ……シュボ、と。
……………………
……………………
…………………
………………
ふぅ。
コンコン
チッ、なんだよ……となりのドアが開いてただろ。よく見てからノックしろ。
あたしはタバコをくわえたまま、無視した。
コンコンコンコン
「うっせーな……入ってるよ!」
「警察です」
「!?」
あたしは、タバコを床に落とした。
慌てて拾い上げ、トイレに流す。
消臭、消臭。あたしは、芳香剤を左右のそでに振りかけた。
「出て来てください」
うッ……これ、出て行く必要あるのか?
法律に詳しくねぇから、わかんねぇ……。
「出て来ないと、踏み込みますよ」
あたしは観念して、ドアを開けた。すると……。
「ああッ! クソマッポ!」
ドアのまえに立っていたのは、前髪パッツンのロングヘアーに三つ編みという、変わった髪型の女。黒い革手袋をした腕を組んで、こちらをにらんでいた。
「クソマッポじゃないわ……正力安奈よ」
くっそ、七日市の風紀委員じゃねぇか。なんでここにいるんだよ。
「わざわざトイレでおどかすな。変態か」
「タバコは法律違反……まあ、今回はその件で来たわけじゃないけど」
クソマッポは、入り口のほうへ振り向いた。
「青來さん、見つけたわ」
「あッ! やっぱり楓ちゃんだったんですね!」
ドアの向こうに、おかっぱリボンの女が現れた。ハァハァと息を荒げている。
ソールズベリーのセイラまでいるとか……どうなってんだ……。
「おまえら、ここでなにしてるんだ?」
「楓ちゃんを捜してたんですよ! 隅々まで! 津々浦々!」
「ここは内陸だろ」
「あら……楓さん、学があるのね」
津々浦々は、小さい港と海岸って意味だからな。
「って、んなこたーどうでもいいんだよ。なにしに来た?」
アンナは七日市、セイラはH市だろ。駒桜になんの用だ。
「決まってます! 将棋祭りですよ! 将棋祭り!」
「将棋祭り? ……あ、ジャビスコのことか?」
「それ以外に、なにかあるの?」
クソマッポは、いちいち絡んでくんな。
「……まさか、あたしを誘おうって腹じゃないよな?」
「そのまさかです!」
マジか……。
「だが断る」
「断る権利はないです!」
「あるだろ」
「もうこのメンバーで登録しちゃいました!」
……………………
……………………
…………………
………………
は?
「登録した? 無断で?」
「先制攻撃こそ勝利への道だからです!」
「とかなんとか言ってたフリードリヒ大王は、最後凹されてたよなぁ?」
「フリードリヒ大王が出てくるなんて……こんなの、私の知ってる楓さんじゃない」
アンナのなかで、あたしはどういうキャラなんだよ。
「とにかく、あたしは出ないからね」
「出てください! 景品を山分けしましょう!」
……ん、景品があるのか。マジメに読んでなかったからな、チラシ。
「景品って、なんだ?」
「Aクラス優勝チームにはパソコン3台、凖優勝チームにはチェスクロ3台よ」
「マジか!」
いいもんじゃねぇか。ちょうど自分のパソコン欲しかったところだし、チェスクロは捨神の兄貴が喜んでくれそうだな。
「それを先に言えよ」
「出てもらえるんですね!?」
「その代わり、絶対優勝するからな」
「もちろんです! 必勝! 圧勝! 大楽勝!」
正直、こいつのテンションきついんだが……まあ、いいや。
あたしは、アンナのほうに向き直る。
「それにしても、なんで3人目がおまえなんだ?」
アンナは、人差し指を額にあてて、フッとため息を漏らした。うぜぇ。
「楓さんが会場で飲酒喫煙をおこなわないよう、監視するためよ。発覚したら、H県の品位が下がるだけじゃなく、スポンサーにも申し訳ないから」
おまえは保護者かよ……。
あきれ返ったあたしは、ポケットから箱を取り出した。
「はい、没収」
「あッ……」
アンナは箱を取りあげると、ぐしゃりと片手でつぶした。
ポキポキポキ
「……ポキポキ?」
「なんか、変な音がしましたよ!?」
あ、あたしのコーヒーシガレット……おやつ……。
【ジャビスコこども将棋祭り 高校生女子の部Aクラス 出場チーム紹介】
☆=ブロック代表経験者
★=県大会優勝経験者
Outsiders
・飛瀬カンナ(駒桜市、駒桜市立高校、2年生)
☆前空静(鎌鼬市、獄門高校、2年生)
☆黒木美沙(艶田市、椿油高校、1年生)
将棋の女王様
★西野辺茉白(H市、ソールズベリー女学院、2年生)
☆月代晶子(K市、比呂高校、2年生)
☆渋川みどり(世良市、世良高校、2年生)
Common Sense Girls
☆乃々村柚(H市、鐘ヶ峰女子高校、3年生)
☆南海朱美(H市、ソールズベリー女学院、3年生)
★裏見香子(駒桜市、駒桜市立高校、3年生)
お花と愉快な仲間たち
★桐野花(艶田市、椿油高校、3年生)
☆吉備丸子(本榧市、本榧高校、3年生)
☆神崎忍(鎌鼬市、獄門高校、3年生)
象棋小姐
☆習圓(H市、AICN学園、2年生)
☆土居郭子(本榧市、本榧高校、2年生)
☆志摩礼子(O市、友愛塾高校、2年生)
インコンパチブル
☆不破楓(駒桜市、天堂高校、1年生)
☆東雲青來(H市、ソールズベリー女学院、1年生)
☆正力安奈(七日市市、七日市高校、1年生)
飛瀬「あ……れ……?」




