私の小説は「そうはならんやろ」から生まれています
私は永遠の60歳児ですが、若いころはギャグマンガを描いていました。
作者ページの代表作が「ギャグマンガ無双」になってるのはそのためです。原点です。
マンガを描いてる時、「プロット」というものを書いたことがほとんどありません。
ためしに書いてみたこともあったけど、向いてないみたいですぐやめました。
頭の中で「こういう話にしよう」と思ったらそのまま、ネームにしていました。
そういうわけで、小説のほうも、思いつきのまま、いきあたりばったりで書いています。
具体的にどう書くかというと、次のような手順です。
私が書く物はパロディが多いので、まずは「よくある話」を思い浮かべます。
それで、「よくある話のよくある行動に対する、予想外の反応」を考えます。
その後「なぜその反応になったか」「どんな理由だったら面白いか」を考えるんです。
例えば「婚約破棄された」ら、普通だったら泣くなり怒るなりすると思うけど、「笑った」とします。
なぜ笑ったのか。その理由がどういうものだったら面白いか。
そんでもって「面白いかも」と思う理由が浮かんだら、勢いで書きます。
基本的には「そうはならんやろ」の方向に進んで笑わせようとしてるんですが、その方向がサイコパスな方向にいくと、ホラーになるんですね。
先日書いた「義妹が欲しがりそうなものをみんな譲っていたら死んでしまいました」は、「『ずるいずるい』も『譲ってやりなさい』も、言われてないのに譲りまくる義姉」を思いついて書いたものです。
『こんな義姉がいたら、珍しくて面白いかなあ』と思っていたのに、ホラーになってしまった。
『やっぱ、ホラーとコメディって紙一重なんだなあ』としみじみしました。
そういう「勢いで書き逃げ」みたいな書き方をしてるので、オチも雑です。
「婚約破棄されてこう言い返したら面白いかなあ」という気持ちだけで書いて、「そう言い返したら、その後どうなるか」とかはまったく考えてないので、「適当に幸せになりました、めでたしめでたし」のように、ごまかしているのがいっぱいあります。でも「書きたいことは書いた!」という満足感があればいいのです。たぶん。
だから、続編や連載は苦手です。「その場の勢いだけの話なのに、続けるとか無理!」と思います。
でも「【連載版】幸せな令嬢の話【さすクラ】」は、続けられたんですよ。
これも、「虐められてるのに気づかない令嬢」が面白いかなあ、と思って書いただけの短編でした。
書いた後で、「ちょっと説明が足りなかったかなあ」と思って説明用の続編を書いたら、予想外に受けたんです。嬉しくて嬉しくて調子に乗って「えっじゃあこの人視点でも書いちゃおうかな?」「こっちの人視点も書いていい?」って続けられたんですよねえ。応援のお言葉や評価って、魔法みたいだなあと思います。
でも今は本当に続きが浮かびません。
例えるならば、最初の5話目ぐらいまでは、「ティーバッグ1つで5杯分出せた」みたいなイメージです。
その後はさすがに新キャラ必要だなあと思って出して、ティーバッグ追加投入したイメージ。
次はフレーバーティーにしてみましょ、みたいな。
長い連載を続けて、読者を飽きさせないみなさまは、いったいどうやって書いてるんでしょう。
ずっとずっと淹れたて本格コーヒーを出し続ける喫茶店のマスターみたいな気がします。かっこいい。
そこいくと私は、20話で出涸らしになっててしょんぼりです。
でも出涸らしなら逆に、まったく別の味にできそうなので、味噌の投入で味噌汁にするなら今かも、という気もします。でもたぶん「紅茶を飲みに来たら味噌汁」は誰も望んでないでしょうね(笑)。
そういう、「続きを書きたいけどどんなテイストで書けばいいかわからない」っていう悩みを抱えてるかたって、多そうですよね。「健康志向でウコンを足すのは失敗だったー」とか「ホイップクリーム入れ過ぎて胸やけするー」とか、ありそう。わかる気がする人、同志ですね! 仲良くしてください。
そういうわけで、続きが浮かばない私は「無理して書いてもつまんなくなるだけ」と思って休んでました。
でも、それを友達に言ったら、「無理してでも書くことが大事らしいよ。『いつか書く』って言ってる人はいつまでたっても書けないままだから」って言われたので、「それもそうかも」と思って、書くようにしてます。すぐ人の意見に左右されるから(笑)。
まだ続きは浮かばないけど、とにかくなんかを書いてることが、大事なんだろうと思うのです。
今飲みたいのはコーラなので、コーラみたいな話が書けるといいなあと思います。
シュワ。
10月11日、[日間]エッセイ〔その他〕 - 連載中
で1位になってました。
どうもありがとうございます~~。




