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ボクは消しゴム

作者: あや

ボクは消しゴム。仕事は間違いを消すこと。気をつけていたって、書き間違えたり、引きたくないところに線を引いてしまったりするよね。だからそれを綺麗にすることって、結構大事な仕事だと思うンだよね。それなのに、人間たちときたら、ボクの扱いがちょっとばかり雑じゃないかい?


ボクは消しゴム。皆に消しピンゲームで弾き飛ばされたり、定規やはさみで削られたり、ちぎられたり。人間達ってば、ボクのことを散々好きにいじるくせに、挙げ句の果てには「消しカスが出るから消しゴム使いたくないんだよね。」とか言い出すンだ!少しくらい正しく使ってくれたって良いだろう!?


ボクは消しゴム。間違いを消すだけ、間違いをなかったことにする道具って皆言うけれど、ボクは違うと思う。だってそうだろう?絵を描くときには光の感じを出すために塗ったところをあえて消すンだから。ボクは光を与える道具でもあると思うンだよね。


ボクは消しゴム。筆箱の隅に追いやられて消しカスが出るからって邪険にされるけれど、間違いを綺麗に消したり、デッサンには光を与えたり、時には遊び道具になったり。結構頑張っていると思わない?だからさ、もう少し優しくしてくれよ。ご主人様。

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