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幼ロリ1(1600字)

ちょこっと短編連載です!

応援の程よろしくお願いします!!!っ!

「ココロちゃんって、カミサマみたいなのです!」


 金髪幼女は練習中の敬語でおしゃべりする。


「そんなことないと思うけど…」


 ココロはまさか本当に自分が神であるとは言えないし、幼女が確信を持って言っているわけでもないだろうと適当にあしらっていた。


「でもべんきょうしたカミサマににてるのです!」

「そう…?」

「はい! 教会のカミサマはかっこよくてセラたちはそんな聖女になりたくておべんきょうしているのです!」

「…ふーん。」


 そんな話をしていると、ホームの玄関の向こうから小さく話し声が聞こえてくる。


(――なんというか思考の切り替えが必要だから、実戦だと使いづらいかもです)


(――そこはもう使い慣れるしかないだろうな……)


 ガチャリと玄関の扉が開き、和希とマルスが帰宅の声をあげた。


「ただいまっす~」

「只今戻りました」


 修業終わりで土汚れなどがある2人が帰ってくると、まず反応したのはスーノだった。


「お努めご苦労様です…!」


 スーノは2人にすり寄りスプレー缶を向ける。


「では失礼します。」


 そう言って放出されたスプレーはキラキラと粒子状に和希たちの体を包み、汗や汚れを軽減していった。


「やっぱ便利だねー、魔導具ってのは」


 スーノは得意な顔になって喋りだす。


「はい! 作ってくれた生産職の方に感謝です。これで少し生きやすくなるんです! でもやっぱり完全には取り除けなくて汗とかが残ったりするんですけど……」


 スーノは和希を見つめて恥ずかしそうに、そして思い切って言った。


「上着、お預かりしますよ。いえ、預からせてください。」

「えっ、これ脱いだら中シャツだし、今日結構汗かいたから……」

「望むところです!」

「望まないでって言ってんの。汗とか嗅がれたくないもん」


 和希の言葉とは逆に、スーノはその場で鼻をピク付かせる。


「あ、もう! だめだって///」

「いえ違うんです、なんだか血のニオイがして……」


 スーノの発言を聞いたセラが咄嗟に声をかける。


「ちっ?! タイヘンです!! セラがなおします!」


 トテトテと近寄ってきた幼女に和希はお腹の端を見せる。


「あはは…、擦りむいただけだよ…。大袈裟なケガじゃないし心配しないで…」


「ほっとけませんです!」


 必死に傷を見つめた後、和希に屈むように言ったセラはその頭に手を伸ばし包み込むようにして額同士をつきあわせた。


「えい!」


 セラはデコがぶつかる相当な至近距離でもまっすぐ純粋に和希を見る。和希はなんとなく気恥ずかしくて目をそらす。

 そのまましばらくして、チン!という効果音に伴いセラが和希から手を離す。


「できましたです! う、うっ、おぇ~……」


 セラの喉奥からパステルピンクの絆創膏が排出される。


「うわー、目の前で見ると迫力あるな」

「はぁはぁ……、じゃあもういっかいオナカをみせてくださいです!」


 和希は患部を晒してセラの動向を伺う。正直この絆創膏治療はどうかと思っているのだ。


「うん、おおきさもぴったりで~す…」


 和希の側腹部に少し大きめ絆創膏が貼られる。でもその絆創膏はどことなく湿っているのだ。


(は~ん、生温かい。衛生的に大丈夫かなぁ……)


 「衛生」という言葉で思い出して、和希はスーノの方をチラッと見る。


 スーノは、傷口に貼られた絆創膏から唾液が滴り落ちる様をこの世の終わりみたいな顔で見て絶句していた。



「ぺちん! できたのです♪」

「あイテ。叩かれちゃった」


 絆創膏の上をセラの小さな手が弾く。


「あ、ごめんなさいなのです。いつものくせがでてしまいました」

「いつものクセ?」

「はい! せんせーからおしえてもらったのです。この魔法ですぐに“ちゆ”してあげるのもいいけど、ケガのイタミをわすれさせたら聖女失格ですよって!」

「ほうほう。」

「だから、さいごっぺのイタミをあじわわせるのがダイジだとおもってるのです!」

「……さいごっぺ」


 言葉遣いは聖女失格ちゃうんかな。



 いや、聖女もオナラしてイイか……。



 チラリとお腹を見ると、浅い擦り傷はすでに治っていた。

ほぅ

和希とかいう間男を○せば平和になるのだな

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