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その他・雑学など(その1)

私のエッセイ~第十弾:「ギャップ」のついての小噺(こばなし)

 こんばんは!いかがお過ごしでしょうか・・・?


 今宵は、短めの小噺こばなしです。


 タイトルどおりの、何の「ひねり」もないお話なんですが・・・「ギャップ」と聞いて、皆さんはどんなイメージが浮かびますか・・・?


 正式な「定義ていぎ」によりますと、「すき間。間隙かんげき、考え方や意見などのへだたり,また食い違い。」・・・こんな意味らしいですね。


 でも、もっと一般的なイメージとしては、「落差らくさ」という感じの、高い場所から低い場所へと落っこちるような、そんなイメージを持つ方が多いのではないでしょうか・・・?


 「ギャップがある」なんて表現を持ち出す場合、ある「物や人」に対して、自分が最初に抱いていた「イメージ」と、実際の物や人の「実態」があまりにもかけ離れていた場合、「え~、マジかよ。ちょっと幻滅げんめつ・・・がっかりしちゃった。」なんて感じで、悪い方の「物や人」に焦点を当ててマイナスイメージを持つ場合が多いものと思われます。


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 なんか、ワケワカラン前フリになっちゃいましたが、本日取り上げたい「ギャップ」のテーマは、TVドラマなどで演じる俳優と劇中の人物、小説に描かれる人物と作者の間の「ギャップ」についてでやんす。


 これは、皆様もよくご存知でしょう。


 たとえば、コメディアンの加藤茶さんは、「カトちゃんぺ!」などのギャグをコントで連発し笑わせてくれますが、普段は非常に険しい表情で、ムッとした印象すら受けます。受け答えも、真面目そのもの。


 カトちゃんの例の場合、前述のような「え~、期待ハズレェ・・・。」という「落胆らくたん」の意味合いよりも、「つーか、なんかちがくね?」的な「違和感いわかん」って感じの意味合いが強いですな。


 ~  ~  ~  ~  ~


 こういった、「作品と作者(役者)間のギャップ」というものは、江戸時代にも見られます。


 「東海道中膝栗毛とうかいどうちゅうひざくりげ」という十返舎一九じっぺんしゃいっく作の滑稽本こっけいぼんがあります。


 「弥次やじさん」・「喜多きたさん(あるいは、きたさん)」という二人の男が東海道徒歩の旅に出て、行く先々で面白おかしい騒動を巻き起こすという話です。


 この本は当時「スマッシュヒット」し、一九いっくは一躍流行作家となりました。


 今で言うところの、「ベストセラー作家」ってヤツですかな。


 「こりゃ、面白い!」と、作品にほれ込んだある人が、「こんな面白い作品を書ける人物だから、一緒に旅をしたら、さぞかし愉快だろうな。」などと考え、一九に一緒の旅を申し込みました。


 ・・・ところがところが。


 いざ実際に旅に出てみると、当の一九は、全くの無口。


 おまけに、いつも苦虫にがむしつぶしたようなしかめっつらで、全く楽しそうな様子が見られない。


 あまりの退屈さと居心地いごこちの悪さに我慢できなくなった申し出者は、旅の途中で、たまらず一人で逃げ帰ってきたそうです。


 なお、この一九。火葬かそうにされた際、あらかじめ自らの体に仕込んでおいた花火に点火し、それが上がったという逸話いつわが残されています。


 お・し・ま・い。


 

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― 新着の感想 ―
[一言] ギャップっていいですよね。 たらこも小説を書く時はキャラクターのギャップを特に意識しています。 第一印象と異なるような属性を付与してあげると、それだけでキャラクターが立ったりするんですよねぇ…
[良い点] ギャップの話、面白いですね。 創作でもギャップは大事なスパイスだといいますしね。 むちゃくちゃ優秀な人なのに片付けが壊滅的とか料理が下手すぎるとか。キャラに味をつけてくれますね。
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