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英雄

作者: 海深 紅日



私には生まれつき、[サイコメトリー]という力がある。周りからは人じゃないように、ひとのかたちをしたバケモノと思われることがある。でも、私は少し特殊なだけで、ちゃんとした人間。サイコメトリーとは科学的には証明されてない超能力と一種なんだ。物体…人でも動物でも植物でも…無機物でもいい。あらゆる物体に触れて残された記憶を読み取る力が、ある。そして、いろんなことを【感じる】ことができる。力を一部に溜めることでヒーリングや相手に衝撃を与えたり、できる。私はそのころは知らなかった。体の中にオーラパワーがあることを。私、東雲しののめ ゆいは16の時に高校を中退して戦争の起こっている国に行って医療提供を行う…ボランティアを始めた。サイコメトリーの力で怪我を治療をした人たちにはたくさん感謝された。すごく嬉しかった___ここに来て、約二ヶ月経った頃だった。私はこの二ヶ月間、ろくな休みを取らずに昼は復興、夜は治療で、夜明け直前の約1時間だけ休みを取るという…自分でも思うくらいハードなスケジュールで動いていた。でも、その日の復興作業中私は少し立ちくらみがしてその日は休ませてもらった。___今になってから悔やんでも遅いけども、それは体からの、自分のオーラからのサインだった。でも、その時の私はそんなことには気づかなかった。次の日には体調も良くなってまた活動に全力を注いだ。でも、段々と疲れが溜まっていっていたのか、睡眠時間が1時間で良かったものが徐々に、1時間半、2時間と伸びていっていた。これが体、オーラからの最後通告ということに気づかなかった。最初に立ちくらみがしてから三週間がたったある日の夜、私はいつも通り夜の治療を行なっていたのだけれども…

[結さん、ありがとう。]

「感謝していただきありがとうございます。では、私は次の方のところへ行きますね。………うっ‼︎」

急に激しい動悸、吐き気、胸の痛み、頭痛、息苦しさに襲われて、意識を失って倒れた。その後、私は起きることがなかった。私は天の国に行ってから知った。オーラは毎日少しずつ回復はするけども、オーラが0になると死ぬ、と。でも、私はやりきった気がした。私のこの力と命でココに来る人が減ったのだから___。その後来た人に聞いた、私のことは世界中でニュースになり、『英雄』と言われてることを。《完》


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