ホームレス
おはようこんにちはこんばんはsakanaです。この話は私がホームレスに出会って思った事をもとに作られています。日に日に物語が長くなってますが、楽しんで最後まで読んでくださると嬉しいです。
私はアメリカに留学中の高校生。学校は順調だ。だが、私はこちらに来てから孤独を感じている。なぜかと言うと友達があまりできないからだ。そしてホームステイ先でもあまりマザーと話せないでいる。何故だかは分かる。私が英語ができないからだ。留学前はあんなに得意だと思っていた英語が想像の100倍以上通じ無くて内心焦っている。
そんな孤独な日々を送っていると、知らない人がお金を恵んでくれと訴えてきた。それは通学路にいるホームレスだ。アメリカにはたくさんのホームレスが道で住んでいる。皆毎日血眼になって缶を拾い、命を繋いでいるのだ。初めはショックだったが、アメリカでは当たり前だったので私は1人にあげるともっとたくさんの人が聞いてくると思い、スルーした。
私の日々は変わらず孤独だった。強いて言えばホストマザーと少しだけ仲良くなった。それ以外にはなんの変化のない日々を送っていた。そしたら今日もホームレスが話しかけてきた。今日も前と同じやつだ。当然私は無視をした。
通学路にいるホームレスは毎日話しかけてくるようになった。すごく鬱陶しかった。当然お金を渡さずに逃げるし、しまいに私は舌打ちをするようになった。私自身道を変えようかとまで思っていた。だが、程なくしてホームレスは話しかけててこなくなった。これは都合がいいと思い、同じ道を歩くことにした。
アメリカに留学してちょうど一年たった時、私に友達ができた。私はすごく嬉しかった。その後はもう孤独を感じることはなかった。私は心の底から安心した。そして次第にあのホームレスのことを忘れていったのだった。
ある日いつものように通学していると、ふとたくさんのポスターと泣いている人々が目に入った。私はいつもと違う光景に疑問を抱きその場にいる人にどう言うことなのか聞いた。すると、その場に居合わせた人が、
『ここに毎日住んでいたホームレスが死んだ』
と教えてくれた。死因は病気らしい。この人は毎日必死にいろんな人にお金を恵んでと声をかけ、自分の治療費を貯めていたらしい。それを聞き、私はなんで自分勝手だったんだと思い、今ここに死んでいるホームレスに申し訳ないと思えてきてその場から逃げるように去った。
今私は留学を終えて日本にいる。私は毎日普通に過ごしている。だけどどこかまだあの時のホームレスを忘れられずにいる。