ソード様、ギルドに向かう!
ここがギルドか…結構時間かかったな…
そ、そうですねソード様、2時間は歩きましたね。
バカタレが!お前が何度も道を間違えるからだろうが!ほんと使えない奴隷だなお前!
グスン…すみませんソード様〜
もういい!早く入るぞ!
俺は無駄に豪華なギルドの扉を開けた。
こんにちは〜!今日はどう言ったご要件でしょうか〜?
冒険者登録をしに来た。俺とこいつ2人分の。
かしこまりました〜ではまず最初に魔力量の適性検査を行いますので、こちらの板に手をかざして下さい〜
ふん、魔力なぞ1度も使ったことがないが、まあ大丈夫だろ
俺は魔石に手をかざした。
ぐぬぬ〜!ふん〜〜〜〜〜〜!はぁはぁはぁ、ど、どうだ?
あれれ〜?お客様…魔力がカス程度しか無いようですが〜プッ
これじゃあ冒険者登録は出来ませんので、魔法の練習でもしてからまた来てください〜
はああああああ!?おいお前!この魔石壊れてるんじゃねえのか!?確かに俺は魔法を使ったことが無いけど、この数字は有り得ねぇよ!
お、落ち着いてくださいソード様〜!恥ずかしいですよ…他の人たち皆こっちみてますよぅ…
おい、アイツ適性がないからって逆ギレしてるぜ!
クスクス…おいお前!才能ねぇならとっとと帰りやがれ!
てめぇ見てぇなやつにゃ冒険者は100年早いぜ!ケラケラケラ
なんだとお前ら!低級ギルドに寄生してる低級冒険者のイモ共が!てめらこそ才能がないから今すぐやめて農業でもやってろボケ!
ちょ、ソード様!挑発しちゃダメですよ!早く行きましょう!
お前は黙ってろ!こいつら全員ぶっ殺してやる!おいイモ共!くやしかったらかかって来やがれ!
んだとゴラァ!上等だ!ぶっ殺してやる!
血の気が盛んな冒険者たちが一斉に武器を手にソードに襲いかかる。
上等だテメェら全員返り討ちにしてやるよ!
そういい石の剣を抜き、襲いかかろうとしたその瞬間
おいお前ら!神聖なギルドで何をやっておる!
奥の部屋から1人のおっさんがそう言い放ち、そのあまりもの声量と迫力にその場にいた全員がそちらを向いた。
ひええ〜マスター様〜この者がみんなを挑発して乱闘しようとしてました〜と受付員は俺に指を向けてきた。
ふん、挑発に乗る方が悪いのだ。この程度もシカトできんようじゃ魔軍には勝てないぜ!ガハハ!と言ってギルドを去ろうとしたが
おいお前!散々店のもん荒らしといてそのまま返すわけねぇだろ!弁償しやがれ!
掴みかかろうとしてきた腕を切れ味の悪い石の剣を叩きつけて防ぐ。
おいヒルス!さっさと逃げるぞ!
あ〜待ってくださいソード様〜〜!
こうして俺とヒルスはギルドを後にした。
はぁはぁ…何とか逃げきれたな…
そ、そうですねソード様…私もう歩けませんよ〜
何とか自宅まで戻ってきたが、これで冒険者になる道は確実に閉ざされた
農業をするのは俺の方だったのか…
あ、安心してくださいソード様、農業も楽しいと思いますよ!
農業なんか出来るかバカタレが!登録なんてどうでもいいからさっさと魔物を倒して経験値稼ぎしにいくぞ!
ええ!?危険ですよソード様!魔法も使えないのに!
魔法なんてお前の仕事だ、俺は先陣を切るのが仕事なのだ!ガハハ!!
そうと決まったら早速魔物狩りだ!確か家の近くに森があったハズだ!そこに行くぞ!
私は行きたくないですよ!行くなら一人で行ってください!
黙れ奴隷!ご主人様に口答えするな!さっさと行くぞ!
といい俺はヒルスの頭にゲンコツした
ひいぃ〜わかりました。でも危険だと思ったらスグに逃げますからね!
安心しろ!俺がいる限り大丈夫だ!
そうしてソードとヒルスは魔物の森に向かった。