2.麻人君のIQがとても気になる
「いや、だってお前可愛いじゃん」
は??麻人くんは何を言ってるんですかね。男が可愛い?カワイイ?あるわけないじゃないすか!!もう汗とドキドキ止まらんのじゃけど、え、こいつそっち系?!無理無理、お兄さんはノンケ!ライフはもうゼロよ!?
「なんか色々誤解されそうだからつけ加えておくけど、お前童顔だし、身長165cmだし、休日の服装が何故かサロペットだし、小さいし」
「え、そんなに言う!?」
確かに俺はこいつが言った通り小さいし身長165cm……ってどっちも似たような意味やないかい。童顔は認める。小三の時は幼稚園児、中一の時には小学三年に間違われた。ちなみに今は中学二年に間違われる。考えてみれば今までの人生でかっこいいよりかわいいとばかり言われた気がする。ってかあいつさりげなくサロペットディスりやがったな。あのダボダボ感大好きなんだよ……
「まあ確かに否定はできない。」
「でもなんで殺し合いなのにそんな能力にしたんだろうな。それにこのゲームあの犯人へのメリットを感じられない。なぜわざわざ俺たちに殺し合いをさせ、自分のお金を破産し最悪殺されるっていうのによ。」
確かに言われてみれば犯人がそんなことするメリットが考えられない。どうなったって自分が損するだけじゃないか。それにしたってこのことが周りに知れて大問題になったら両親にばれる。それだけはマジで避けたい。
「あ、そもそも俺たちを相手が見つけるすべはあるのか?どう頑張っても見つからなくないか?」
「多分見つけるのもゲームのうちなんだろうな。あ、追加情報あるかもしれない。テレビはつけっぱなしにしておこう。」
テレビをつけると案の定最新の情報が入っていた。
『政府はこの事態について光を受けた能力者を見つけ次第事情聴取するといっています。』
え、俺国から追われるの。確かにきっとみんなやばい能力を持ってるんだろうけどさ。おれなんか涙を流すこと以外できないからね。何の障害にもなんないよ。
「そんなくよくよすんなって。…でもこれ事情聴取とか言ってるけど実際は牢にでも入れられるんだろうな。異質は排除ってか。」
「とりあえず明日学校はどうする?」
「行ってみようか。何か手掛かりあるかもしれない。」
警官が待ち伏せとか普通にありそうだけどな。怖いからマジでやめてほしい。
『っ!また犯人から新しい情報が発信されました!』
お?
『たびたびごめんねえ、殺し合いなんだけどどっちかやらなかったら僕が百人皆さんを殺しに行くからあ気をつけてねえ。期限はないけど行動している様子が見られなかったら殺しに行っちゃうよお、ふぉふぉ。』
!?!?!?!?!?!?いやだいやだこっわ!麻人はなぜか納得した様子でいるけど俺は納得できないよ!?怖くねえの?こいつ頭いいからちょっと推測してたんだろうな。くっそイケメン〇ね。麻人はこれからどうしようかと言いながらメモ帳を広げた。どうやら俺んちに来る前に書き留めておいたらしい。多分さっき前世の話されたけど麻人のことだから俺のことを気遣っていっぺんにすべてのことをしゃべるのはやめたんだろう。さすが俺の頭のキャパシティーをしってるなあ。
「いいか、中野百人中殺さない意思を持っているこはいまのところ俺とお前だけ。これから後大体70人は説得しなきゃなんない。」
「え、なんで98人じゃないの?」
この殺さない作戦で行こうとすると98人の説得とばかり思っていたんだけどなあ。
「どうしても話し合いとか通じないやつもいるからな。もしかしたらもう少し少なくて済むかもしれん。」
「うーん、犯人はさ全員で殺しに来てとか言ってたけどさ。これ例えばだけど俺たち二人だけではんにんたおしにいっちゃだめなのかね。」
「それだけ強いんじゃねえの?」
なるほどなあ。俺難しいことはよくわかんねえや。
ぴんぽーん
え、このながれ前も見たような…
文才なくてごめんあそばせえ。
麻人君大人っぽいと嬉しいな。