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新生活を異世界で。  作者: 凍々
街へ連れて行って貰った時のお話……です。
50/114

暴食ではないよ?普段どおりですよ?

 豚汁……美味しかった!

 使われていた素材は、もちろん全部異世界(テラリアン)産のものなんだって!見た目は全然似て似つかないものなんだけど、歯応えとか味とかそっくりなんだよね。

 美味しすぎて何回もお代わりしてしまったもの……!

 あ、お代わりしてたのは獏くんもだからね?

 やっぱり、味噌味と野菜の相性って抜群だよね。

 何よりアサさんの目利きが良いんだろうなと思った。似たものを探すのに苦労したんだろうなぁ……凄いよね。

 獏くん曰く、この世界で人間界の料理の再現が出来るのはアサさんぐらいなんだって。各国から師事を仰ぐ為に訪れる料理人もいるくらいらしい。

 只者ではないと思ってはいたけど、やっぱり凄いお爺ちゃんだったわ……!


 次の料理を待つ間にふと考えた。

 この間唐揚げを作った時にも思ったけど、人間界で使っている食材の代替になるものが結構あるみたいだって事を。

 以前獏くんが言っていたけど、人間界の料理をテラリアンで広めた人がいるらしいし、その時に持ち込まれた食材が、こちらで独自に変化したのかもしれない。

 同じく、以前に人間界の生物が魔力に晒されると、魔力に耐性のないものは魔力に侵食されて魔物化するって話があった。魔物化しないまでも、魔力の影響を受けて、こちらの世界で独自の成長を遂げたっていう可能性もある訳だよね?

 まあ、学者さんでもない私じゃあくまで推測でしかないけども。

 まあ、とどの詰まり、食べられて、美味しければOKなのです。

 美味しいものは正義です。うん。


 そんな事を考えていたら、次の料理が来たらしい。

 目の前にはだし巻き玉子みたいのと、豚の生姜焼きみたいのと、魚の兜焼き、芋の煮たやつ……かな?

 どうやら、今度は一品ずつじゃなくて、どっとまとめて持って来てくれたみたい。見た感じどれも大盛り気味だよ?

 ざっと見繕って……五人前くらい?

 多分……私達が思ったより食べるのを見越してだと思うけど……申し訳ないなぁ……!

 でも、並んだ瞬間に思わず歓声を上げる私達。子供か。


 そんなこんなで……山盛り大盛りの料理は残さず頂きましたよ?

 食べてたのは都合一時間ぐらいだったと思う。流石に結構な量だったから、いつもよりは時間掛かっちゃったけど、どれも美味しく頂きました。

 ……途中で獏くんがギブアップしてからは一人で黙々と食べてたけど何か?

 空になった食器を前に、またもポカーン顔のアサさんがいますけど何か?

 ……も、もういいもの!開き直って、食いしん坊キャラで行くよ……!

「いやはや……見事な食べっぷりで……重ねて感服致しましたわい……!」

 ここまでの量を食べた人はそういないらしい。しかも女性ってのは初なんだって。うん、でしょうね……!

「だろう?ひぃちゃんは食べてる所も可愛いんだ……!」

 何で獏くんが嬉しそうに答えてるの……!?まあ良いけど。

 いや……久しぶりだと思って張り切って食べちゃったなぁ……。

 これは流石に満腹近いわぁ……とか思っていたら、

「ちなみに……食後に少しばかり甘味を用意しておりますが……?」

 むむ!?甘味ですと!?

 え?まだ食べるのってツッコミはなしです!

 だってさ、甘味は別腹ですよ……!!

 ほら、別腹って、医学的にも実証されてるらしいし?

 一応女子としては、食後のデザートは捨てがたいし?

 そんな訳で、もちろん頂きます!!と食い気味に返事したら、ビックリされた上に若干後退りされたよ?ちょっと傷付くなぁ……。

 用意してもらっていたデザートはお汁粉だった。白玉と栗っぽいものが入ったやつね。

 色は全体的に黄色でコーンスープ染みてたけど、味は甘い小豆味という不思議なものだった。これもこちらの素材で作ったんだって。

 甘すぎず、小豆の優しい味で、とても美味しかったです!

 アサさんが言うには、今日は用意できなかったらしいけど、お饅頭とか干菓子みたいのも作れるんだって!

 本当、異世界に来てここまで和食を食べられるとか、夢のようだよ……獏くんには感謝感謝だわ……!!

50話到達でございます。

ご覧頂きありがとうございました!

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