memory-真編その1
今回の話は前までに書いたやつを更に詳しく書いただけなので、んなもん読む気ねーよって人は飛ばしていただいて結構です(笑)今回から真君編になるので、視点が真君に戻ります。
僕はバットを片手にしばらく呆然としていた。
僕が愛する人を殺した・・・・・・その事実が今更ながらに胸に響いてきたのだ。
2つ目の記憶を取り戻してからずっと疑問に思っていたことが今少しだけ確信に変わった。
(でも・・・・・)
僕はもう、彼女達と一緒には居られない。
殺してしまった人相手にどのような顔を向ければ良いのかがわからない。
だから・・・・・・
僕は紙に「探さないでくれ」と書いて今僕が探索していた机の上に置き、出口を目指した。
(カナ・・・・・・・)
自分が手にかけた愛する人の名前を心の中で呼び、別れを告げる。
(さよなら・・・・・・)
そのまま俺は職員室から出た。少し音がしたからもしかしたらばれたかもしれない。でも、それならそれで良かった。どちらかというと気付いて引き止めて欲しかった。しかし、誰も気づかなかったらしくついてくる人はいなかった。
(どこへ行こうか・・・・・・・)
一人になれる場所が欲しかった。
(そうだ、俺はカナを殺したんだから自分も・・・・・・)
いつの間にか一人称が僕から俺に変わってることにも気付かずに俺は屋上に向かった。
そして、屋上に着くや否やフェンスを飛び越え飛び降りた。
(あぁ、やっと終われる。)
地面が間近に近づき思わず目を閉じた。そして、その瞬間に自嘲した。
(カナを殺してた俺でも自分が死ぬのは怖いのか・・・・・)
そして、俺は地面に激突した。
しかし、俺は死ななかった。
(どうしてだよ・・・・・なんで、死ねないんだ!?)
しかし、全身はバラバラになりそうなほど痛く、動けなかった。
その俺の近くに誰かが歩いてきた。
真君編は4か5話くらいやる予定です(笑)その後からは・・・・・いよいよ、自分探しが終わり、自分探しの本当の目的というものも・・・・・・・見えてくるかもしれませんね(笑)




