再開
「ま・・・・・・こ・・・・・・・と・・・・・?」
私は目に写るものが信じられなくて呟いた。
「他の誰に見えるの?」
しかし、その声が耳に届くと同時に理解した。そして、理解と同時に涙が溢れ出してきた。
真は静かに私のそばにいてくれた。
「それで、なんで真は私達の前からいなくなったの?」
「それを話すにはまずはカナがどこまで記憶を取り戻したのか聞く必要があるんだ。」
「私が取り戻した記憶は私の名前と、真のこと、それから・・・・・」
そういえば私はあんまり記憶を取り戻せてはいない。
「鍵は何個見つかった?」
「えっと・・・・・・確か4つだったかな?」
「そっか・・・・・残り15個のうち13個は俺が持ってるんだ。」
!?
一瞬言葉の意味がわからなかった。
「なんで私の記憶の鍵を真がそんなに持ってるの!?それに、どうしてそれが私の記憶の鍵だって・・・・・?」
真は手を振って私を制すると、
「それに答えるためにも先ずは何があったか話そう。そうだなぁ、手始めに僕・・・・・いや、俺が何を考えたのか、そして、どういう行動をとったのか。」
そう言うと真は語りだした。
私たちと真が別れてからの真の物語を
今回少し短くなりました。ごめんなさい(笑)
次回からは真君のストーリーに突入するため必然的に真くん視点になります。ちなみに場面は真君がバットに触れたところからです。




