表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/38

出会いと驚き

「なぜ、あなたは泣いているの?」


後ろから突然声をかけられ私は振り向いた。そこには水色の髪の毛を背中まで伸ばした女の子がいた。


「どうして泣いているの?」


その女の子は問いかける。


「・・・・・立て続けに2人もの友達との別れを経験したからよ・・・・」


そう呟くと女の子は


「そっか・・・・・」


と呟いた。そして、


「あなたは何をしているの?」


と違う質問を問いかけてきた。


「自分の記憶を探しているの・・・」


私はそう呟いてから首を振った。


「ううん、違うわね。私はね、人を探しているの。」


そう言い直す。


「そっか・・・・・じゃあ、私も一緒に探してもいい?」


「一緒に?」


「うん、あなたといたら何か面白そうな物に出会えそうな気がするの。」


面白そうな物・・・・・・か・・・・・・


私はいつのまにか自分が流していたはずの涙が止まっていることに気づいた。


「いいわよ、あなた名前は?」


「私の名前はね、優花。佐々(ささき) 優花(ゆうか)よ。」


自分の名前を言えるってことはもう記憶をいくつか取り戻してるってことだけど・・・・・


そこまで考えて一つの驚愕の事実に気付く。


「佐々木!?」


「どうしたの?いきなり大きな声だして?」


優花ちゃんが首をかしげる。


「ねぇ、佐々木 真って名前に聞き覚えは?」


「あるよ。っていうかお兄ちゃんだし。なんでお姉ちゃんお兄ちゃんのことを知ってるの?」


「私が探している人っていうのがその真だから・・・・・よ。」


またいつのまにかいなくなっていた真のことを考えて涙が出かけた。


「お兄ちゃんを・・・・・?」


そういえば大切なことを聞くことを忘れていた。


「優花ちゃんはどこで目がさめたの?」


「私?私はねー・・・・・この階の宿直室だよ。」


「そこに案内してくれないかな?」


「わかったー。」


私の考えが正しければそこには私の探している絵本があるはずだ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ