恐怖
私と汐君は生徒会室を出て食堂に向かうことになった。結局真の記憶の鍵になりそうなものは見つからずじまいだ。
「はぁ、お腹すいたー。」
思えば今日だけで本当に色々あったと思う。
いきなり自分の記憶を探せと言われ、記憶を探し、真や汐君と出会い、真がいなくなった。
「一体どうなっちゃうんだろう?私たち・・・・・・」
いまだに真は見つからない。
「はぁ。」
溜め息をついた。するとそれが合図であったかのように
『本当にお前は目障りなやつだ。この世界から退場してもらおうか。』
という声が放送で流れた。
「!?」
「なんや!?一体!!」
私と汐君は動けなかった。「お前」というのが誰かもわからなかったしもしかしたら自分が「この世界」とやらから退場させられるのではないかと恐れたのだ。
(真と離れたくない・・・・・そうだ!真は!?)
真は大丈夫なのだろうか?わからなかった。私は真が無事であることを祈ることしか出来なかった。
しばらくして特になにもか起こらなかったことを確認した私たちはそのまま食堂に向かい。食事をとった。
「次はどこにいこっか?」
汐君に聞いてみる。
「そうやなぁ・・・・・・」
幸いと言うべきなのか真が見つけた鍵は全て汐君が持っている。この中のどれかに行くのが正しいのだろうか?
「なら・・・・・・・次に行くべきは・・・・・・」




