生徒会室
生徒会室
「誰も来た形跡は無いわね・・・・・・」
一応真が来てるかもしれないと思い来てみたが案の定真はきてなかった
「真・・・・・・・・」
真はどこにいったんたろう?
そんな思いの私を尻目に汐君は何かをガサゴソ探っている。
「一体何を探してるの?」
私が聞くと汐君は、
「真の記憶の鍵になるだろうものや。」
といった。
「真の記憶の鍵?」
なんでそんなのがわかるんだろう?と考えているとそれを読んだかのように
「ワイの記憶の中でワイと真が物を誓いの証として交換しとんねん。そんで、ワイの記憶がさっき戻ったのもその交換したもののおかげやったからもしかしたら真のやつもあるかもしれへんやろ。」
だからってなぜここにあると思ったの?
と思わず突っ込みたくなるのをこらえた。
「カンやで!!」
と言われるのがオチだろうから。
「カンやで!!」
いきなりの汐君の言葉にびっくりする。
「なんとなくなんで?みたいな顔してたからな。」
なんでこう、鋭いんだろう。
「ほんとにもう!」
私はそう呟いてこの部屋を探し始めるのだった。ただ、私が探すのは真の記憶ではなく
(きっと絵本の続きを見つけたら何かのヒントになるはず。)
それこそ、「なんで?」、と聞かれたら「カン!」としか言いようがないのだが私は何かに憑かれたように絵本を探し始めていた。