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絵本2

絵本の6ページ目はこんな出だしで始まっていた。


しかし、最後の記憶を拒んだものは全ての記憶を取り戻し、休むことができる仲間達を見てこう言いました。


「こんな世界は許さない。こんな世界を肯定したりしない!」


最後の記憶を拒んだものはそれから、同じように記憶をうしなったものを襲う鬼になりました。心を殺し、例え恨まれるとしても、もうあんな絶望をもたらすことの無いようにと。


それ以来最後の記憶を拒んだものは鬼と呼ばれるようになりました。


しかし、そんな鬼の前にとんでもないことが起こったのです。



ここで、絵本は切れていた。


「続きは・・・・・・?」


気のせいかもしれないが僕はこの物語の続きを知りたいと思うようになっていた。


「まぁ、もしかしたら生徒会室にあるのかもしれんな。」


汐がボソッと呟く。


「まぁ、無いとは言えないわよね・・・・・・」


カナもそう思っているようだ。


「じゃあ行ってみるか・・・・・?生徒会室に。」


と、何気なく保健室の壁に手をつくと、そこは脆くなっていたのか板が外れてしまった。


当然そこに体重をかけていた僕も


「へ?」


という間抜けな声を発して一緒に倒れてしまった。


ドシン!


「いたたたた・・・・・・」


倒れた先には・・・・・・


「鍵?」


そう、鍵が数個落ちていた。


そのうちの一つのプレートには


『職員室』


と書かれていた。


「えっ?これって・・・・・・」


他の鍵も見てみる。


『美術室』


『体育準備室』


『図書室』


『音楽室』


と書かれていた。


「もしかしてこれで・・・・・・」


今までいけなかった職員室とかにも入れるかもしれない。そう思うと少し胸が高鳴るのを感じた。


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