体育館にて
1日1話投稿する予定だったのに・・・・・・・まさかの2日も空いてしまうなんて・・・・・・・とりあえずごめんなさい!!忙しかったんです!!
「ふぅ。」
「こんなもんかいな」
2人は僕の記憶の鍵となりそうなものを集めて持ってきてくれていた。でもこれは・・・・・・・
「多すぎない!?」
2人分あわせて一山くらいできるんじゃないか?というくらいの量のものが集められていた。
「っていうか今更ながら体育館の中にどれだけ多くのものがあるんだ?」
かなり広い体育館だし、物が多いのはわかるけど・・・・・・
「これ全部に触れていくとか考えるとな・・・・・・」
さすがにげんなりしないわけにはいかない。
「まぁ、やるしかないやろ。」
「男なら根性で何とかしなさい!」
というお二人からのありがたいお言葉を受けとり、僕は一つ一つ触ってはどけ、触ってはどけを繰り返した。しかし、
「・・・・・・・・全部、反応無し・・・・・か・・・・・・」
というか鍵と他のものの見分けかたってどうしたらいいんだろう?今更ながらにそんなことを思った。
「はぁ。」
ため息をひとつつき、カナ達にこっちで見つかった絵本の話をすることにした。
「絵本?」
カナに見せると、
「あ!」
と声をあげた。
「私、これ見たことある!!」
「!!どこでだ?」
「保健室よ!私が起きて一番に目にはいったからよく覚えてるの!」
「ならもしかした・・・・・・」
「汐の目が覚めた生徒会室にもあるかもしれないな。」
「まぁ、記憶の鍵は結局無かったみたいだけどね。」
「んじゃあ、今度は保健室に行ってみるか。」
「うん!!」
「おう!!」
???
「おや?彼は・・・・・・・」
沢山あるうちのモニターの一つを見ながら呟く者がいる。
「今更でしゃばってなんのつもりなのかな?」
記憶の中にある彼の姿を思い出して微笑む。
「あわれにも運命に逆らおうと言うのかな?」
だが、彼らの運命は決まっている。
「クスクスクス、さぁてと、誰が一番に到達するかな?20個目の鍵に。」
そして、誰が最初に絶望するのかな?
そう呟いた後
「さてと、またおねむの時間のようだ。私はまた眠るとしよう。」
そのままその者は瞼を閉じた。