memory-カナ編
今回は終始カナ目線です。ちなみに登場人物はカナとフードの男だけ(笑)
「ほんっと!信じられない!!」
私は2階から1階へ降りる階段を降りながら呟いた。真君はいきなり私を押し倒したのだ。
「それで何かするのかと思ったら別段なにもしないし・・・・・・」
!!
それじゃまるで何かしてほしかったみたいじゃない!
そんなことがあるわけがない。
「あんな変態相手にそんなことがあるわけ無い!!」
後ろから真君が追いかけてきてるんだろうが無視をしてずんずん進む。
自分自身どこに進もうとしているのか、どこに行こうとしているのかわからない。
「絶対に許さないんだから!!」
そう口にしながら私はさらに進んでいく。
「あれ?ここって・・・・・・」
私はいつのまにか保健室の前にたっていた。
「そっか・・・・・・あたし・・・・・・」
保健室に向かっていたのか・・・・・・
自分にとってのここはおそらく安らぎの場所になっていたのだろう。
「ちょっとだけ休んでいこっかな・・・・」
もし寝てたら真君がキスで起こしてくれるかも・・・・・・
って!なんでそんなこと考えてるのよ!!
なんで私があの変態にキスなんかされなきゃいけないのよ!!
そんなことを考えながら保健室のドアを開けると中に誰かがいた。
真君・・・・・・?いや、違う!
「あんた・・・・・・誰?」
真君より、少し背が高くて全身フードのいかにも怪しい感じの男・・・・・・
なんだか全身から恐いくらいのなにかを感じる。
一瞬怯んだことがばれたのか男はそのままこっちに突っ込んできた。
「キャッ!」
男にまともにぶつかられ体がよろめく。その隙間から男は外に出た。
そして、私は足元に落ちているゴムを見つけた。
「それで記憶を取り戻したわけだな。」
隣で聞いていた。真が言う。
「なんで真はそんときにいなかんたんや?」
汐が少し不思議そうに聞く。
「そう言えば・・・・・・」
結局真は追い付いて来なかった。男なんだから追い付いてきててもおかしくは無かったはずだし、途中からは私を説得する声もやんでいたことを思い出す。
「いやぁ、それは・・・・・廊下をはや歩きしてるとまたまた途中で釘に引っ掛かり、それを外すのに時間くっちゃって・・・・・」
思わず吹き出してしまう。
(こんな男だけど私はどこかで期待してるんだよなぁ・・・・・)
記憶の中に出てきたあの場面の真が私の恋人であるようにと
次はおそらくまたまたキャラ設定になるのかなぁ・・・・・今回出てきた汐や、ようやく名前が出てきたカナのこととかあとは前回にはなかった過去の人間関係とかも書きたいなぁ(笑)