ルール
(祝)10話目ー
「そう言えば2人は何個の記憶の鍵を取り戻したんや?」
いきなり汐が聞いてきた。
「僕は・・・・・3つ・・・・・・になるのかな?今回の汐の記憶の分をあわせて。」
「ん?それは記憶の鍵じゃないぞ?」
汐が衝撃の事実を口にする。
「えっ!?」
「なんで、そんなことを言えるの?」
汐はそれを聞いて、
「書いとるじゃろ?いろんなとこにこの『自分探し』のルールが。」
そう言って汐は一つの黒板を指差した。その黒板には、
ルール
原則として記憶を取り戻す方法は2つある。
1、記憶の鍵に触れる。
この記憶の鍵は色々な形があるが、全てに鍵の模様が描かれている。
2、記憶の中と同じアクションをする。
この方法では記憶の鍵の記憶わ思い出すことは出来ない。
「そういうことか・・・・・・・」
つまり、僕がカナを押し倒した(不可抗力でも)というよりもカナの上に覆い被さった。ことや、汐と握手したのは鍵とは関係ないってことか。
「あれ?」
そこでカナが疑問を口にする。
「私が押し倒されたことで真の記憶が戻ったんだったら、なんで私の記憶は戻ってないんだろう。」
「!?」
「そうなんか?そりゃあおかしいのぉ。」
僕はなんとなく答えが予測できたが言わなかった。正直言って考えたくもない可能性・・・・・・・というよりあり得ない考え方だったからだ。
「ねぇ、真はなんでだと思う?」
カナが尋ねてきたが僕は
「なんでだろう?僕にもわかんないや。」
と答えた。
「まぁ、いいか。」
カナはそのまま前をむく。
「じゃあ、私も真も一個ずつね。」
「じゃあワイとあんま変わらんな。ワイは2個やけど3つ目をフードの男に持っていかれてしもうた。」
「フードの男!?」
まさか?と思ってカナを見る。
「もしかして私とぶつかった・・・・・・?」
「心当たりがあるんか?」
汐が聞く。
「一応は・・・・・」
そうしてカナは汐に自分がフードの男と出会った時のことを話だした。
次回はカナ目線で、少し短くなるかな?っていうか最近一話の量が短くなっていってるような?