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絶望の底から  作者: 夜桜るーな
第1章 新しい風
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ep.4 美少女とお昼ご飯

秋山が俺と西園寺さんの前から走り去って行った後、やってきた大熊先生と秋山の所属する2年の学年主任─宮下先生から少し話をした。先生達は西園寺には[怖がらせてすまない]、俺には[勇気を出して事態を大事にしないようにしてくれてありがとう]と昼ご飯を買ってもらった。


まあ昔の俺だったら秋山はボコボコにしてたけど公共の場だしな。


俺はカツカレー定食、西園寺さんはサンドウィッチを食べ始める。しばらくすると西園寺さんが口を開く。


[早瀬くん、先程はありがとうございました]


[お礼を言うのは俺の方だよ、正直、西園寺さんが何か言う前に俺は逃げようとした。多分逃げてたらまた秋山は絡んできてたと思う。だからあの時、西園寺さんがきっぱりと言ってくれ助かった、ほんとにありがとう]


素直な思いを伝えると西園寺さんは顔を真っ赤に染めていた。


[あ...いや...その...早瀬くんもかっこよかったです...]


[...っ!そっそう...ありがとう]


なんか西園寺さんから褒められると照れる...


[そうだ、改めて自己紹介をしておくね。早瀬 翔、部活動は特に入ってないよ。好きなことは読書やアニメ、音楽を聴くことかな]


[じゃあ私もっ 西園寺 美来。好きなことは絵を描いたり、ドラマを見たりすることですね。好きな動物は猫です!]


[猫いいよね俺も好きだよ。なんなら昔助けたことあったなあ]


[.......]


[西園寺さん?]


[あっ!いえ、なんでも!それより質問いいですか?!]


[質問?いいよ]


[誕生日はいつですか?]


[8月26日だよ西園寺さんは?]


[私は12月4日ですね]


[じゃあ俺の方が上か...]


[そうですね翔先輩っ?]


[いや今は同い年でしょ...?]


[あっ確かに...]


全く考えていなかったのだろう。西園寺さんの顔が真っ赤になっている。


[あはは!西園寺さん面白いね]


[うぅ...恥ずかしいです]


と他愛もない会話をしていくうちに昼休みの終わりを告げるチャイムの予鈴が鳴り、俺たちは教室に足早と戻った。戻る最中、俺の心の中には1つの疑問があった。


─初日でこんなに打ち解けるわけが無い、ひょっとしてどこかであったことがあるのかと思った。

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