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絶望の底から  作者: 夜桜るーな
第1章 新しい風
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ep.1 転校生はまさかの…?

着替えなどを済ませて、俺は朝ご飯を用意して食べ始める。俺は一人暮らしのため早く準備しないと間に合わない。


[─続いてのニュースです。先日、○○県✕✕市で刃物を持った男が複数人を切りつけて負傷させるという─]


[最近物騒な事件が多いな]


と朝のニュースを見ながらふと呟く。しかも、俺も似たような出来事を経験したことがあるため、同じく痛みがわかる。


しばらく経ってから俺は学校へと向かう。その道中、俺はある人物と出くわす。


[よっ翔!元気にしてたかぁ〜?俺は相変わらずに─]


[朝っぱらからうるせーぞ隼也(しゅんや)]


[もぉ〜翔きゅんは冷たくてお兄さん泣いちゃうよぉ〜しくしく]


[お前は俺のなんなんだよ]


[えっ?お母さんに決まってるでしょ〜?]


[性別を変えてくるな気持ち悪いぞ]


[へいへい、すみませんでしたぁ]


と適当に謝る隼也。こいつの本名は五十嵐 隼也(いがらし しゅんや)。俺の小さい頃からの親友だ。小学生の時は何をしてもダメだったが中学生に上がるにつれて多くの努力をして、高校一年生となった今、勉強・運動ともに学年トップクラスに入るほどにへと成長し、所属している弓道部では期待のエースとまで呼ばれているらしい。


-ほんと、俺とは真逆の道を進んでるな─


天才から廃人へとなった俺と凡人から努力して天才レベルへとなった隼也。まさに正反対な2人だが俺らはそれを気にしない。隼也は俺が一番苦しい時期に傍にいて支えてくれた。だから、こんな俺でも将来をかけて隼也を助けていきたいと思う。


[そーいや翔、お前のクラスに新しい転校生が来るって噂聞いたけど本当なん?]


[いや...俺は何も知らないけど...]


[聞いたところによるとめっちゃ美少女らしいぜ!羨ましいな〜俺もお前のクラスがいいぜ]


と豪快に笑う隼也。それから他愛もない話をしているあいだに学校に着いた。俺は2組で隼也は1組のため途中で別れた。


席に着いてからしばらくすると担任の美剣 莉奈みつるぎ りな先生が入ってきた。美剣先生は今年が初めての担任で失敗も多いがみんなから愛されている。ほんとに良い先生だ。


[みんな〜今日は転校生がやってきたよ〜!じゃあ入ってきて〜]


と美剣先生が呼びかけると同時に教室のドアが開く。


[失礼します]


教室に入ってきた瞬間、クラスメイトが一斉に静まる。その理由はシンプルだ。誰もが見とれるほどの可愛らしい容姿を持った子が入ってきたからだ。─隼也が言った通りの美少女だ。


[西園寺 美来(さいおんじ みらい)と言います。仲良くしてくれると嬉しいです、よろしくお願いします─]

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