ep.11 違和感(☆)
タイトルの後に☆がついてたら美来視点になります。
私は背を向けて歩いていく翔を見届け私はマンションへと入っていく。
(やっと翔とまともに話せた!向こうも私のこと覚えててくれたし連絡先もゲット出来た!)
今日のことを振り返ると私は顔が真っ赤になる。勇気を出して話をして良かった─そう思えるほどに今日の出来事は私を嬉しくした。そのまま私は家のドアを開ける。
[ただいま〜]
家には誰にも居ないのに癖になったのか毎日のように挨拶をする。すると...
[お帰りなさいませお嬢様]
[あら、宮野いたの?]
キッチンから私の専属─宮野 朱里が顔を覗かせる。
[はい、明日は特に用事がないのでたまにはとお嬢様の方にいるのもいいかと思いまして]
[ありがとうね、ところで宮野ってかけくんっておぼえてる?]
[はい、もちろんのこと。あのピアノの演奏の上手さは私の人生で一度も見た事ないですし...何より─]
と間をあける宮野。何かあったのかしら?
[─お嬢様が恋する乙女のような顔になっていたので]
[なっ?!]
さらっととんでもないことを言う宮野。まあ私は彼のことが大好きなので否定はしない...出来るわけないよ?
[まあ、その話は置いといて久しぶりに会ったのよ!]
[運命みたいですね、あとご飯できてます]
[ありがとう。いただくわね]
私と宮野は席についてご飯を食べる。やっぱり宮野の作るご飯は美味しい...私もこれぐらい上手になりたいな...。そして私は今日の出来事を話した。
[さすが翔様ですね、ちなみにお嬢様、今でも翔様のことは好きなんですか?]
と不思議そうな顔で見てくる宮野。そんなのもちろん決まっている─
[好き...?そんなものじゃない、愛してるわ]
キッパリ言いきる。宮野は何か言いたそうな顔をしていたが[そうですか]と言って再びご飯を食べ出す。なんだったのだろうか...
[ところで宮野、もしかしたら今後お願いしたいことがあるかも]
[翔様のことですか?]
[ええ、そうよ1つ引っかかることがあってね、今ではないわ]
翔にご両親のことを聞いた時、一瞬だが翔の顔が曇った。すぐにいつもの表情に戻っていたがあの顔は見たことがないし隠しているなら私はしりたい。
─私は彼の全てを知りたいのだ
しかし、勝手に探ってしても嫌われるかもしれない。だから私は1つ手段を使う。スマホを開き、今日交換した翔の連絡先をタップ。そして1つのメッセージを送る。
【日曜日暇だったらお出かけしない?】
私はこの日に翔の隠し事を1つ知る。そう決めたのだ─




