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絶望の底から  作者: 夜桜るーな
第1章 新しい風
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ep.9 翔と美来 誓い

俺はみーちゃんの手をとって公園を後にし近くのショッピングモールの解放されている屋上のベンチにやってきた。泣いてたみーちゃんもいつの間にか泣き止んでいた。何故か手は繋いだままだけど...


[みーちゃん大丈夫?]


[うん...かけくんさっきはありがとね]


[ごめんねみーちゃん、俺がもっと早く来ていたらこうはならなかったんだ...]


俺はみーちゃんに向かって頭を下げる。


[いや、かけくんが来てくれた時、白馬の王子様に見えたよっ]


と冗談っぽく笑うみーちゃん。その後、俺が来る前に何があったか詳しく聞いた。みーちゃんがところどころで泣きそうになり、俺は[嫌なら大丈夫だよ]と伝えるがみーちゃんはそれを断り最後まで話してくれた。


まずみーちゃんをいじめてたのはクラスの連中らしい。基本、学校ではみーちゃんは他の女子のグループにおり、その連中とは関わりがあまり無かった。また、学校ではいじめが厳しく取り扱われてるらしく今日のが初めてだったと。


そして先程みーちゃんは俺が来るのをベンチに座って待っていたところアイツらがやってきて公園を独占するため小さい子を追い出し、最後に残ったみーちゃんを取り囲んだらしい。他にも日頃の恨みがあったのか追い出す以上にまで発展した。そこまで聞いた俺はみーちゃんの背中をさすり落ち着かせた。


[家の人には話すの?]


[嫌だ...迷惑になっちゃっう...]


と否定するみーちゃん。俺も両親には迷惑をかけたくないのでその気持ちは痛いほど分かる。


[でもこのままだとみーちゃんが危ない。だからごめんねその約束は守れないや...]


[そう...だよね...]


悲しそうに俯くみーちゃん。そんな彼女を見た俺は無意識にみーちゃんを抱いていた。


[大丈夫だよ...迷惑をかけるよりね、みーちゃんが傷ついてく方が親は見たくないし、俺はいつだってみーちゃんの味方だ]


耳元でそう囁くとみーちゃんは再び泣き出した。俺はみーちゃんの背中を無言でさすった。しばらくするとお迎えの宮野さんがやってきてみーちゃんの顔を見ると[何があったのですか?!]ととても驚いていた。みーちゃんは[家で話すから大丈夫]と言い、何とかこの場はおさまった。車に乗る前、みーちゃんがこっちに向かってきた。


[かけくん目、閉じてくれない?]


[目...?別にいいけど]


目を閉じてしばらくすると【チュッ】っと頬に柔らかい感触がくる。


[え?]


[今日のお礼!私かけくんに会えて本当によかった!バイバイ!]


と手を振って車の中に入る。─まるで最後の別れみたいに。


その翌週、俺は再びみーちゃんとあった公園による。しかしみーちゃんはいなかった...。


毎日行って待ってもみーちゃんが来ることはなく最後のみーちゃんの言葉の意図を理解する。


そう。あれが本当に別れの言葉だったのだ─

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